【慶大×田村市】慶大、福島県田村市と〝ドローン連携〟締結 人材育成の一環で高校に「特別講座」を提供

【慶大×田村市】慶大、福島県田村市と〝ドローン連携〟締結 人材育成の一環で高校に「特別講座」を提供

ドローン研究に力を入れている慶應義塾大は21日、福島県田村市と、ドローンの利活用について包括的な連携協力協定を締結した。今後、ドローン人材育成や、ドローンを利用した地域振興を目指す。人材育成の一環で、田村市にある県立船引高校でドローンの特別講座も提供する。大学が市町村とドローンで連携するのは今回が初めてだ。


協定締結後、記念写真に収まる冨塚宥暻田村市長(中央右)と古谷知之慶應大学総合政策学部教授(中央左)=21日、福島県の田村市役所

 この日は田村市役所で締結式を実施。締結式には慶大から古谷知之総合政策学部教授、南政樹政策メディア研究科特任助教、伊藤和徳SFC研究所員らが、田村市からは冨塚宥暻市長、皮籠石(かわごいし)直征(なおゆき)副市長、山口栄産業部長らが、福島県からも関根義孝商工労働部産業創出課ロボット産業推進室主幹が参加した。
 締結式では冨塚市長が「地元の高校でドローンを学んだ人材が、地域に雇用を生むほか、日本、世界で活躍することを願っています」と提携の意義を強調。古谷教授も「ドローンは機体が開発されても使われないと普及しない。ドローンを使える人材を育成するという点に着目して今回の提携となりました。成果を楽しみにしています」と期待を表明した。

トイドローンを使って男子生徒に操縦の基礎を教える南政樹慶應大学政策・メデイア研究科特任助教(左)=21日、福島県船引町の船引高校

 締結式終了には、船引高校でさっそく第1回、ドローン特別講座が開催された。受講を希望した1、2年生約30人に対し、慶大の南助教が、電源の入れ方、基本操作の方法、安全確保のための声のかけ方、など基本動作を伝授。その後、ひとり一台ずつミニドローンのフライトにのぞみ、空中で一定の位置に保つホバリングに挑戦。全員がドローンに触れるのは初めての経験だったが、中にはいちはやくコツを掴んだ生徒もいた。
 2年生の鎌田歩(あゆみ)さんは、「おもしろそうだと思って参加しました。操作は思ったよりも難しかったのですが、ますますおもしろくなりました」と目を輝かせた。
 慶大は当面、来年3月まで毎月1回のペースで特別講座を提供する。田村市とは高校への講座提供以外でも取り組みを広げる方針だ。

ドローン特別講習の後半には安定したホバリングを習得し、笑顔をみせる女子生徒もいた。

この記事のライター

関連するキーワード


田村市 慶應大学

関連する投稿


【慶大×田村市】「ドロコンたむら」第2回定例会 DRONERBIRD隊長の古橋氏が講演 「発災後の地図を迅速に」

【慶大×田村市】「ドロコンたむら」第2回定例会 DRONERBIRD隊長の古橋氏が講演 「発災後の地図を迅速に」

 ドローンによる地域活性化に取り組む福島県田村市で9月10日、業種横断的な有志のドローン活動体、「ドローンコンソーシアムたむら」の第2回定例会が開かれた。「ドローン×防災」をテーマに、「災害ドローン救援隊DRONBIRD」を率いる青山学院大学の古橋大地教授が講演し、約30人がドローンで作るマップの可能性に理解を深た。


【慶大×田村市】福島県総合防災訓練でドローン高校生またも大活躍 会場から感心の声

【慶大×田村市】福島県総合防災訓練でドローン高校生またも大活躍 会場から感心の声

 「平成30年度福島県総合防災訓練」が9月2日、福島県田村市の田村市運動公園で開かれ、慶大の指導を受けた地元の福島県立船引高校のドローンチームが、土砂災害の捜索と、体験会でドローンの腕前を披露し、大会関係者や消防関係者から感心の声が上がった。


【慶大×田村市】実った、実った! ホップ収穫祭開催 つまんで浮かべて味わって

【慶大×田村市】実った、実った! ホップ収穫祭開催 つまんで浮かべて味わって

 ドローンを活用した地域活性化に取り組む福島県田村市で8月5日、ビール主原料であるホップの収穫体験が行われた。ホップはドローンの有効活用を検討している作物で、ホップに魅了された人たちが、品質向上や労力軽減に道を開くドローン導入を後押ししそうだ。


【慶大×田村市:ドローン日記】部活設立! 隔週でドローンレース! 県立船引高3年早川帆南さん

【慶大×田村市:ドローン日記】部活設立! 隔週でドローンレース! 県立船引高3年早川帆南さん

 慶大によるドローン特別講座が開講されている福島県立船引高校では、活動がますます活発化しています。3年生、早川帆南さんが、その近況をDroneTimesに寄せてくれました。船引高校に、ついにドローンの部活が誕生したようです。


【慶大×田村市】ビール主原料、ホップの畑をInspire2などがフライト! 「たむらモデル」の次の一手

【慶大×田村市】ビール主原料、ホップの畑をInspire2などがフライト! 「たむらモデル」の次の一手

 福島県田村市のホップ畑に、ドローンが飛んでいる。飛ばしているのは田村市と包括連携協定を結んでいる慶應義塾大学の南政樹さんのチームだ。ビールの主原料であるホップの高い品質の確保、農家の労力軽減、生産コスト削減にドローンを役立てるため、実践投入を見据えて飛行を繰り返している。「たむらモデル」の次の一手は、農業だ。


最新の投稿


米国最大の警察(NYPD)が、FLYMOTIONの支援でドローンプログラムを開始

米国最大の警察(NYPD)が、FLYMOTIONの支援でドローンプログラムを開始

2018年12月6日-フロリダ州タンパ。ドローンソリューションを提供するFLYMOTION社(米国)は、米国最大の警察署(NYPD)と協力して「犯罪と戦うドローン」の導入を支援したと発表した。


岩手県ドローン協会などがDJI社製「QS8」による孤立病院への救援物資輸送実験実施

岩手県ドローン協会などがDJI社製「QS8」による孤立病院への救援物資輸送実験実施

災害により孤立した病院を想定、ドローンによる救援物資の輸送実験を実施。物資搬送用ドローンとして、DJI JAPAN、スカイシーカー、東京都あきる野市が共同開発した「QS8」を採用した。


テラドローン、豪のC4D Intelを買収、新会社Terra Drone Australia設立 海外拠点10社に

テラドローン、豪のC4D Intelを買収、新会社Terra Drone Australia設立 海外拠点10社に

テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は、 欧州・アフリカ支社に続き、 C4D Intel(豪) に大型出資契約の締結を完了、 鉱業分野、 オイル&ガス等エネルギー分野のドローン活用拡大を目指す新会社Terra Drone Australiaを設立したと発表した。


バヌアツ、83の島々の子どもたちにワクチンをドローン輸送 試験運用実施

バヌアツ、83の島々の子どもたちにワクチンをドローン輸送 試験運用実施

バヌアツの保健大臣のノリス・ ジャック・カルメは、 同国の島々に住む子どもたちにワクチンを届ける、 ドローンによる輸送試験が公式に開始されたと12月5日、発表した。


サン電子とドコモ、5GとARスマートグラスを活用したドローンの遠隔支援で実証実験開始

サン電子とドコモ、5GとARスマートグラスを活用したドローンの遠隔支援で実証実験開始

 サン電子株式会社と株式会社NTTドコモ東海支社は、第5世代移動通信方式(5G)と、サン電子のARスマートグラス「AceReal One」を活用したドローンの遠隔支援などの実証実験を12月4日から開始した。