【Japan Drone 2019】プロドローンが救命ドローン「SUKUU(スクー)」開発に意欲

【Japan Drone 2019】プロドローンが救命ドローン「SUKUU(スクー)」開発に意欲

プロドローンは発想を変え、救助を求める要救助者自体を乗せてしまうドローンを開発している。ジャパンドローン2019で、その対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」の実機が展示された。


要救助者自身がドローンに搭乗し、救助される

 救命ドローンというと、要救助者の近くに浮き輪を落としたり、食料などを輸送したり、スピーカーを使って誘導するなどこれまでに様々なものが考案されている。
 名古屋を本社にする世界屈指のドローンメーカーである株式会社プロドローンは発想を変え、救助を求める要救助者自体を乗せてしまうドローンを開発している。ジャパンドローン2019で、その対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」の実機が展示された。名前のSUKUU(スクー)はお分かりのように「救う」という意味だ。
 展示機はクワッドドローンで、重量は70kg、登場できる人の体重は100kgまでを想定している。飛行時間は15分。人が乗る部分はテレスコピック仕様で短くでき、アームも折りたためるため、専用車両に4機積めるようにする。来月には飛行させたいとしている。
 飛行はオートパイロットではなく、救命救助の訓練を受けている専門のパイロットが、現場専用車両や災害対策本部などの離れた場所からFPVなどリモートで行う。救助に際して、パイロットは要救助者の状況や周囲の環境を目視または周囲のカメラの映像を確認する。機体の上部に搭載したスピーカーから話しかけながら接近し、マイクから要救助者の声を確認するなど対話しながら的確な救助活動を行う。また搭乗後も、装備されているタブレットの画面にはパイロットの映像が映し出され、安心してもらえるような工夫が施されている。
 プロドローンの河野雅一社長は「現在のところ国内で救命ドローンを飛ばすには制度改正が必要となるが、運用できるよう働きかけて行きたい。今後は6枚羽根にして2023年には販売を目指す」と暑く語った。

対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」とプロドローンの河野雅一社長。

機体にはスピーカーとマイクが搭載され、要救助者と対話することができる。

タブレットにはパイロットが映し出されるので安心感を与えられる。

この記事のライター

関連する投稿


【Japan Drone 2019】KDDIとプロドローンがスマートドローンを展示

【Japan Drone 2019】KDDIとプロドローンがスマートドローンを展示

KDDIはプロドローンと共同の展示スペースに、先ごろ発表したスマートドローンの機体とソリューションを展示した。プロドローンでは、開発中の最新モデルも公開した。


KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

2018年11月15日。KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、富士登山の遭難者救助を目的とし、 ドローン山岳救助支援システム の実証実験に成功したと発表した。


国内初、5Gドローンを用いたバーチャル飛行体験の実証実験を「備後フィッシュフェス」で実施

国内初、5Gドローンを用いたバーチャル飛行体験の実証実験を「備後フィッシュフェス」で実施

広島県福山市とKDDI株式会社は、東京大学、株式会社プロドローン、サムスン電子、WONDER VISION TECHNO LABORATORY株式会社と共同で、「備後フィッシュフェス」で、「5G」を用いたドローンからの4K映像をVRシステムに伝送し、バーチャル飛行を体験する実証実験 を11月3日、国内で初めて実施する。


国際的サイクルイベント「サイクリングしまなみ2018」で「5G」ドローンを用いた映像伝送の実証実験に成功

国際的サイクルイベント「サイクリングしまなみ2018」で「5G」ドローンを用いた映像伝送の実証実験に成功

KDDI株式会社は、東京大学大学院情報学環中尾研究室、株式会社プロドローン、サムスン電子と共同で、10月28日に広島県と愛媛県で実施された国際的サイクルイベント「サイクリングしまなみ2018」で、「5G」を用いたドローンからの4K映像伝送の実証実験に成功した。


KDDIが虎ノ門にビジネス開発拠点の「KDDI DIGITAL GATE」をオープン

KDDIが虎ノ門にビジネス開発拠点の「KDDI DIGITAL GATE」をオープン

2018年9月5日。通信キャリアのKDDIは、法人営業を強化するために東京の虎ノ門に5G/IoT/AIやドローンなどのテクノロジーを大企業とマッチングするビジネス開発拠点の「KDDI DIGITAL GATE」を開設した。


最新の投稿


エアロセンス、4K 非圧縮映像と制御通信の伝送を可能にする有線ドローン AEROBO® onAir システムの販売開始

エアロセンス、4K 非圧縮映像と制御通信の伝送を可能にする有線ドローン AEROBO® onAir システムの販売開始

エアロセンス株式会社(東京都文京区)は、テレビ中継、点検、 監視など多岐にわたるソリューションに向けた自律飛行型ドローン・プラットフォーム AEROBO onAir の新シ リーズとして、有線ドローン、新 3 軸 BLDC ジンバルカメラ)、 新ケーブルシステムの販売を開始する。


Liberaware、屋内空間点検用ドローンのレンタル事業を開始

Liberaware、屋内空間点検用ドローンのレンタル事業を開始

小型産業ドローンの開発を行う株式会社Liberawareは、屋内の狭所空間で利用できる点検用ドローンのレンタル事業を4月から開始すると発表した。


フィンランドのヘルシンキで初となる都市部のドローン配送が始まる

フィンランドのヘルシンキで初となる都市部のドローン配送が始まる

2019年3月15日 – フィンランド。イギリスのドローンインフラ企業Skyports(英国)が、フィンランドのヴァンター(Vantaa)に住む消費者に、ドローンによる小包の配達を革新的なものにする機会を提供すると発表した。


CFDの法人向け水中ドローンレンタルサービス「春の半額キャンペーン」開催中!

CFDの法人向け水中ドローンレンタルサービス「春の半額キャンペーン」開催中!

PCパーツの総合サプライヤーCFD販売は、水中ドローンの法人向けレンタルサービスで、一部製品のレンタル価格が半額になるキャンペーンを開催中。


水素燃料電池を搭載した中国のLQ-Hが初飛行に成功

水素燃料電池を搭載した中国のLQ-Hが初飛行に成功

上海の英字新聞Shanghai Dailyのサイトで、中国のCommercial Aircraft Corporation(COMAC)が、水素燃料電池を搭載したLQ-Hの初飛行に成功したと報じた。