五島列島・五島市、「ドローンi-Landプロジェクト」で離島間無人物流事業と海洋ゴミ調査事業を始動

五島列島・五島市、「ドローンi-Landプロジェクト」で離島間無人物流事業と海洋ゴミ調査事業を始動

長崎県五島市で、 ドローンを活用した新たな産業と雇用創出を目指した「ドローンi-Landプロジェクト」の一環として、 2つの事業を開始した。


長崎県五島市で、「離島間無人物流事業」「海洋ゴミ調査事業」がスタート

 五島列島のある長崎県五島市では、ドローンを活用した新産業・雇用創出を目指した「ドローンi-Landプロジェクト」として、 「離島間無人物流事業」と「海洋ゴミ調査事業」の2つの事業を開始した。

離島間をVTOL機が輸送

 離島間無人物流事業では、離島地域における住民生活の利便性の向上を目的に、五島市内の 離島間及び離島内や陸路でアクセスが困難な地域への輸送手段として無人航空機(ドローン)等の活用を計画している。 計画の具体的内容は、地域住民の生活必需品・食料品及び各種サービスへのアクセス手段を提供、離島部からの集荷および一次産品等の発送網の構築、緊急時の医薬品等の輸送ルートの構築を目指すとしている。
 実証実験の事業社は香川県高松市を本拠とする株式会社かもめやが3月下旬に実施する予定。実験の運用判断基準は、このために設置する気象観測装置を使って行われる。
 計画では五島市内の奈留島-前島間(笠松港)を結ぶ海上を、 ドローン(e-VTOL型無人航空機)および無人航行ミニボートを使って港から港への物資の輸送が行なわれ、さらに無人陸上輸送用ミニカートを用いて荷物を配送される。

 また、ドローンの飛行可否判断を目的として設置する気象観測装置は、 初年度には風向・風速・降雨量・気圧・気温・湿度のデータの取得を予定している。これは ドローンの運行判断に活用するのみならず、 これらのデータの農業・水産業等他分野への活用が期待されている。 さらに、 これら6種類以外のセンサーの追加も可能で、 次年度以降の取得データの拡張もできる。

かもめやホームページ: https://www.kamomeya-inc.com/

前島 江ノ浦港

ドローン空撮画像から海洋ゴミを分析、海洋ゴミデータ分析ソフト開発へ

 五島市は産業では漁業が盛んで、また、美しい海岸を有する観光地として観光産業の成長に取り組んでいる。特に、世界遺産の島として構成資産を管理する責務を負っていることもあり、海洋ゴミに係る調査事業を五島市で実施することとなった。
 海洋ゴミ調査にあたっては、ドローンを活用し、海洋ゴミの中でも海岸に漂着するゴミの量、 種類、 再漂流ゴミ量等を調査する。計画では、取得した画像データから分析し、 分布等の季節性などのデータ化を行い、 これらのデータを活用したより効率的なゴミ処理につなげる。
 今年度は長崎県五島市の株式会社ディーソルHPIが、五島市三井楽北西部の海岸で、 週5日程度海岸線に沿ってドローンを飛行させ、 画像を取得、 ゴミの状況を画像から分析するため画像解析の専門家と連携を図りながら、 効率的な海ゴミ処理の仮説立案と、 海ゴミデータ分析用ソフトウェアの開発に向けた検討を行う。

ディーソルHPIホームページ: http://www.hpi-dcs.co.jp/

砂浜に集まるゴミ(イメージ)

長崎県五島市の概要

 長崎本土から約100km西に位置し、 11の有人島と52の無人島で構成され、人口は37,047人(2019年1月末時点)。 美しい砂浜などの自然景観と文化的歴史的資産が豊かな観光地であり、 世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産を有する地方自治体。 観光客(年間約21万人)は増加傾向にあり、 移住者も年々増加している。
 市へのアクセスは、アクセス:東京から最短3時間。 福岡・長崎から、 飛行機・船の直行便がある。

五島市HPまるごとう http://www.city.goto.nagasaki.jp/

日本一美しい砂浜と言われる「高浜海水浴場」

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