クラウドモビリティ構想の第一歩
ブルーイノベーションが発表した「BIポート」は、同社のクラウドモビリティ構想に向けた取り組みの第一歩。クラウドモビリティ構想とは、ドローンの情報を管理するSORAPASSを核として、ドローンの制御を担うBEP(Blue Earth Platform)を基盤とし、ドローンの離着陸などの管理を担う「BIポート」に構築される各種のソリューション。主なソリューションには、点検や警備に物流や安全・教育にイベント・エンタメがある。
ブルーイノベーションでは、「BIポート」の開発と事業化に向けて、UKCホールディングスと大成と業務提携する。ブルーイノベーションは、国土交通省と東京大学の鈴木・土屋研究所と連携し、物流用ドローンポートシステムを2年間かけて開発してきた。その実績を屋内を含めた様々なソリューションに対応可能な汎用性のある「BIポート」へと拡張してきた。
また、UKCは屋内外の「BIポート」の普及に向けて、顧客向けのドローンサービスパッケージを創り、国内外の販売拡大を視野に提携する。そして、大成はNTT東日本と連携し、オフィス内の警備ソリューション「T-FREND」のサービスを2018年10月からスタートしてきた。同サービスでは、屋内用「BIポート」の自己位置推定技術を採用している。さらに、ブルーイノベーションでは、IHI運搬機器株式会社(東京都中央区)とも協力して、屋外のドローンポートのハードウェア開発にも取り組む。
ブルーイノベーションでは、インドアフライトから物流への展開を年内に進め、来年はインドアロボティクスや空飛ぶクルマへの展開を図り、最終的にはあらゆる移動体への連携が可能な「クラウドモビリティ」構想を推進していく。