ヤマハ発動機・ダムの堆砂測量など水底測量を支援する自律型無人小型電動観測艇の開発・レンタル開始

ヤマハ発動機・ダムの堆砂測量など水底測量を支援する自律型無人小型電動観測艇の開発・レンタル開始

 ヤマハ発動機株式会社は、ダムの堆砂測量など深浅測量作業を支援する自律型無人小型電動観測艇「BREEZE10」をこのほど開発し、2016年8月から主に測量業者向けの業務用レンタルを開始します。 ー2016年7月7日発表ー


 「BREEZE10」は、国内のダム堆砂量の測量作業で普及しているナローマルチビームソナー※1等の測量機器を容易に搭載できるよう開発した全長約3mの電動FRP艇※2です。GNSS(衛星測位システム)の位置データと方位角データを使用することにより無人での自律航行が可能で、ソナー等による水底状況調査の効率化・省力化を支援します。また、将来的には、「測量」分野での業務に加え、「監視」「警備」支援業務への拡大も視野に入れています。

「BREEZE10」の主な特徴
1) 専用マウントにより、ソナーを艇中央の設置スペースに短時間で装着できます。
2) 当社製電動マリンモーターを搭載した専用艇体により浅い場所での運用も可能です。
3) 測量場所の環境に応じ3種の運転モードを選択できます。(プログラム自動航行モード/コントローラー操作による遠隔操縦モード/乗船ジョイスティック操縦モード)
4) リチウムイオン電池と小型発電機搭載により長時間運行が可能です。(連続6時間)
5) 航行ルートを保存でき、再測定の際も同一航行ルートでの測量が可能です。
6) 全長3.2m、全幅1.2mなので、ワンボックスカー※3で運搬できます。
※1 「BREEZE10」は米国R2SONIC社製の「Sonic2024」(ナローマルチビームソナー)に対応します。
※2 搭載モーターは定格出力0.5kWなので操縦に小型船舶免許は不要です。
※3 一部搭載できない場合もあります。

自律型無人小型電動観測艇「BREEZE10」
※乗船時にはオーニング(日屋根)、無人航行時にはコクピットのカバーが装着されます。

 ダムには灌漑用、洪水対策、電力発電など多くの役割があり、現在国内では国交省、都道府県、電力会社などが保有・管理しています。ダムの底に溜まる堆砂は、水を貯めるという基本機能に影響を及ぼすため、適時除去する浚渫(しゅんせつ)作業が必要です。この際の事前情報として欠かせないのが水底の堆砂状況の把握です。堆砂測量の多くは汎用小型艇にソナーを搭載してダムの水面を有人で航行して行われますが、航行ルート精度、半日を要する測量機器搭載・調整等の諸課題があります。また、これらの測量作業は降雨量の少ない冬場に行われることが多く、気温が下がる山間部のダムにおいては作業者の負担となっています。

浅瀬でも航行可能な船底(開口部はソナー設置部分)

 今回の「BREEZE10」は、こうした課題のソリューションのひとつとして企画開発、陸上での短時間の測量機器搭載、プログラム自動航行により作業の効率化と省力化を実現、また、ナローマルチビームソナーの搭載と1名乗船ができ、かつ長時間運用も可能でありながら、ワンボックスカーによる可搬も行えるコンパクトさに仕上げました。 さらに、「BREEZE10」は、当社の産業用無人ヘリコプターとの連携による周辺地形の総合的測量への発展性があり、ダム資源の有効活用に繋がるアプローチとなります。


[お問い合わせ先]
UMS事業推進部
営業部 国内営業グループ
Tel.0538-32-1170

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