マイクロソフトがDJI Windows SDKの公開プレビューを発表

マイクロソフトがDJI Windows SDKの公開プレビューを発表

2018年10月30日。ソフトウェア大手のマイクロソフト(米国)は、DJIが米国で開催したAirWorksと自社のブログで、アプリケーション開発用のDJI Windows SDKの公開プレビューを発表した。


DJIとの連携を強化するマイクロソフト

DJI AirWorksの会場の様子

 マイクロソフトは、2017年5月の開発者向けカンファレンスで、DJIとの提携を発表した。DJIのドローンに高度なAIや機械学習を提供し、商用ドローンをエッジクラウドコンピューティング端末として活用する可能性を広げる。
 今回の発表は、DJIが米国で開催したAirWorksカンファレンスに合わせたもの。DJIのドローンをコントロールするWindows 10用のアプリケーションを開発するWindows SDKのパブリックプレビューを発表した。このSDKを活用するWindows開発者コミュニティは、マルチスペクトルセンサー、カスタムアクチュエータなど、サードパーティ製のロボットコンポーネントを統合して制御できるようになり、企業でのドローンの使用方法を増加させる。
 さらに、このSDKを使用して、Azure AIサービスとドローン画像やビデオがリアルタイムでアクセスできるようになる。

 その方法は、次の3通りになる。

1.ドローンのイメージは、AIワークロードによる処理のためにAzureに直接送信できる。
2.ドローンのイメージは、AIワークロードを使用してAzure IoT Edgeを実行するWindows上で処理できる。
3.ドローンのイメージは、AIワークロードでAzure IoT Edgeを実行しているオンボードドローンで直接処理できる。

 DJI Windows SDKにより、クラウドからドローンなどのエッジデバイスに至るまで、データはセキュアにやり取りされる。
 Azure IoT Edgeには、セキュリティマネージャと呼ばれる重要なサブシステムが含まれている。このサブシステムは、セキュアなシリコンハードウェアを抽象化することによって、IoT Edgeデバイスとそのすべてのコンポーネントを保護するコアとして機能する。セキュリティ強化の焦点であり、IoTデバイスメーカーに、ハードウェアセキュアモジュール(HSM)の選択に基づいてデバイスを強化する機会を提供する。そして、IoTプログラムで認定されたAzureは、厳しいセキュリティ要件を満たすサードパーティのAzure IoT Edgeハードウェアのみを認証する。

Microsoft Azureと連携した各社のドローン活用ソリューション

 DJI AirWorksの会場では、Azureと連携した各社のドローン活用ソリューションが紹介された。

DJI AirWorksの会場で3社を紹介するマイクロソフト

 まず、農業産業の情報ニーズに対応する航空リモートセンシング&データ分析会社のSlantRange(米国)は、空中から作物を検査する技術基盤の特許を取得している。同社は、低電力エッジコンピューティングデバイスを使用して、世界中どこでも数分以内に貴重な農業データを提供する革新的な分析手法を提供する。SlantRangeは、マイクロソフトのクラウドサービスAzureを利用して、世界の大手農業サプライヤーや生産者の多くと契約し、現在では40カ国以上でさまざまな作物の成長データを取得している。

ドローンとAzureの連携イメージ

 次のClobotics(米国)は、風力タービンのブレード欠陥を自動的に検査し、処理し、報告することにより、風力エネルギー企業が生産性を向上させるのを支援するグローバルAI企業。同社は過去数ヶ月間に世界中で1000台以上の風力タービンを検査した。Cloboticsのエンドツーエンドソリューションは、コンピュータビジョン、機械学習、データ分析ソフトウェアと商業用ドローンおよびセンサーを組み合わせて、風力エネルギー業界での自動検査サービスを支援する。CloboticsのWind Turbine Data Platformは、コンピュータビジョンベースのエッジコンピューティングサービスによる風力タービンブレードのライフサイクル管理サービスとしては、世界で初となる。Microsoft ワールドワイド Azureパートナーとして、CloboticsはMicrosoft AzureとIoTプラットフォームと緊密に連携し、顧客に最も革新的で信頼性の高いサービスを提供する。

風力タービンブレードのドローン検査にAIを活用するClobotics

 eSmart Systems(ノルウェー)は、エネルギー産業やスマートシティにソフトウェアソリューションを提供するサービスプロバイダーとして、20年以上のグローバルインテリジェンスを提供している。eSmart Systemsは、Azure IoT EdgeのAIをエッジに取り入れることで、グリッド検査に革命を起こしている。同社のConnected Droneソリューションは、1時間未満で20万の画像を分析する能力を持つ。これは人間の専門家が1年でできること以上の処理能力。その結果、運用コストが削減され、グリッドの現在のステータスがよりよく把握され、障害が少なくなる。

eSmart SystemsとMicrosoft Azureチームとの共同実験の様子

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