Delair(仏)が農業・林業の大規模測量に最適化された新しいUAV UX11 Agを発表

Delair(仏)が農業・林業の大規模測量に最適化された新しいUAV UX11 Agを発表

2018年11月6日-フランス、トゥルーズ。商業用UASソリューションのサプライヤであるDelair(仏)は、農業向けに最適化された新しいUASプラットフォームのDelair UX11 Agを発表した。


時速54kmで最大52分の飛行が可能なDelair UX11 Ag

 精密農業における固定翼UASの活用は、農業活動の計画と管理のための生産性とデータ分析パフォーマンスを大幅に向上させる。マルチスペクトルカメラと完全に統合されたDelair UX11 Agは、使いやすいソリューションを提供し、正確な自動ジオロケーション機能、リアルタイム処理および制御を提供する。
 Delair UX11固定翼UASを基盤に構築された新バージョンは、長距離のBVLOS(目視外)飛行による生産性と、使いやすさの高い正確な測量グレードマッピングに、プラントデータ収集機能を組み合わせ、新たなレベルの精密農業を可能にする。
 Delair UX11 Agは、大規模な農業事業の詳細な調査に必要な時間と費用を削減する。たとえば、Delair UAVは時速54kmで最大52分の飛行が可能なので、高度150メートルで6回のフライトにより、1日で最大900ヘクタールをカバーできる。また、正確な位置計測機能と広域画像技術は、運用コストも削減できる。さらに、セットアップと配備が容易で、精密農業に求められる過酷な運用上の問題に特化した堅牢な「耐性」設計により、全体的なメンテナンスも軽減される。その結果、投資収益率(ROI)は非常に高く、顧客は少数のフライトで利益を上げることができる。

大規模測量に最適化されたUAV UX11 Ag

マルチスペクトルカメラを統合した精密農業向けモデル

 Delair UX11 Agには、完全に統合されたMicasenseの高品位マルチスペクトルカメラが搭載されている。ほとんどの作物の植物レベルを確認し、業界最高品質の農業データを提供する。センサーは植物の健康指標とRGB(カラー)画像を生成し、正確で反復可能な測定を実現する。
 UX11 Agは持ち運びが容易で、組み立ても簡単。重さは1.6 kg。離陸は、手で持って離す。UX11 Agは、飛行時間を短縮し、プランテーションや森林の密集した植生などの難しい環境でも、飛行時間を短縮し限られた地域での急な離陸や降下のためのBTOL(鳥のような離陸と着陸)を実現する。また、UX11 Agには、2.4 GHz無線通信用のDelair Linkという通信オプションがあり、最大5 kmの接続が可能。潜在的な干渉の問題を軽減し、BVLOS操作を含むより長い範囲の制御を可能にするパートナー3Gおよび4Gネットワーク上の統合された安全なセルラー接続も提供する。

完全に統合されたMicasenseの高品位マルチスペクトルカメラ

 UX11 Agの強化されたセンチメートルレベルの位置付けと、その効率的な運用特性は、広域農業と林業のための費用対効果の高いソリューションとなる。フル装備のDelair UX11 Agには、バイオマスや葉緑素などの植物レベル測定用のセンシング技術とマルチスペクトルカメラが含まれる。ロングレンジやマルチフィールドに、マルチフライトをサポートし、生産性を重視したワークフローを提供する。また、正確な自動ジオロケーション(PPK)により、時間解析や機械ガイダンスのための完全なマップのオーバーレイを可能にする。Delair UX11 Agは、データのリアルタイムのレビューを可能にし、現場での分析の効率をさらに高める。
 Delair UX11-Agは、操業管理と作物計画を最適化するための在庫管理、持続可能性のためのトレーサビリティ向上、作物の健康モニタリング、主要生産指標の抽出、作物の反応評価などの大規模な農業活動に適している。
 Delairの共同設立者兼CEOのマイケル・ラガルド(Michaëlde Lagarde)氏は「Delair UX11-Agは、急速に成長する農林業部門に向けて、生産性と使いやすさの要件を独自に満たすソリューションを提供します。飛行時間に制限のあるクワッドコプターのような伝統的な小規模なソリューションと、衛星による制限付きの計測との間に存在し、両方の隙を埋めます。私たちはUX11モデルの実証済みの基盤を構築し、あらゆる種類の作物の農業関係者に、正確で実用的な洞察を提供するためのコスト効率とパフォーマンスを両立したプラットフォームを作りました」と話す。

この記事のライター

関連するキーワード


Delair UX11 Ag 精密農業

関連する投稿


Parrotが精密農業用ドローンParrot Bluegrass Fieldsを発表

Parrotが精密農業用ドローンParrot Bluegrass Fieldsを発表

2018年11月8日 - フランス。Parrot(仏)は、マルチスペクトルカメラを標準搭載した精密農業向けのドローンParrot Bluegrass Fieldsを発表し、アメリカなどで販売を開始した。価格は、$4,490(約50万円)


精密農業に最適化されたPix4Dfieldsが発表される

精密農業に最適化されたPix4Dfieldsが発表される

ドローン用画像解析ソフトを開発するPix4D(スイス)は、精密農業に最適化されたPix4Dfieldsを発表した。


精密農業の世界市場は2023年に95.3億ドル(約1兆円)と予測

精密農業の世界市場は2023年に95.3億ドル(約1兆円)と予測

市場調査会社のRESEARCH&MARKETS社(米国)は、2018年の精密農業市場が50.9億ドル(約5,650億円)に達すると予測し、CAGRが13.38%で2023年には95.3億ドル(約1兆円)になるとの予測を発表した。(田中亘)


旭川でスマート農業シンポジウムを開催(2)

旭川でスマート農業シンポジウムを開催(2)

一般社団法人セキュアドローン協議会は、2018年2月16日に北海道旭川市のJA会館で、スマート農業シンポジウムを開催した。特別講演に続いて、田上利博事務局長が登壇し、ドローンを活用した精密農業の成果を報告した。


オプティムと藤枝市がドローン利用を見据えた精密農業を開始

オプティムと藤枝市がドローン利用を見据えた精密農業を開始

IT企業の株式会社オプティム(本社:東京都港区、代表者:菅谷俊二)は、静岡県藤枝市の「IoT(LPWA)プラットフォームを活用した公共テーマ型実証実験事業」の「圃場データの可視化による農業の圃場管理支援」事業者に選定され、ドローン活用も見据えた精密農業の「圃場管理支援事業」を開始する。


最新の投稿


【InterBee 2018】撮影機材としての性能と用途を広げるドローン

【InterBee 2018】撮影機材としての性能と用途を広げるドローン

2018年11月14日から16日までの3日間。幕張メッセで最新の映像・放送・通信・音響・照明・メディアビジネスの展示会 「Inter BEE 2018(インタービー2018)/[第54回] 2018年国際放送機器展」が開催された。


DJI JAPAN、Mavic 2 Enterprise実機説明会開催 ドローン活用のメリットを講演

DJI JAPAN、Mavic 2 Enterprise実機説明会開催 ドローン活用のメリットを講演

DJIは、Air Works 2018で高機能産業用ドローン「Mavic 2 Enterprise」を発表、日本国内でもすでに販売が開始された。DJI JAPANでは、11月15日、実機を使った製品説明会を開催した。防災科学技術研究所の内山庄一郎氏と日本ドローン無線協会の酒井淳一郎氏がドローン活用と導入について講演。


プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」 AppleとDJIで販売開始

プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」 AppleとDJIで販売開始

Telloミニドローンを製造するRyze Techは、プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」を発表した。


茂原市とブルーイノベーション、最新ドローン技術の展示会開催、地元企業にビジネスマッチングの機会提供

茂原市とブルーイノベーション、最新ドローン技術の展示会開催、地元企業にビジネスマッチングの機会提供

千葉県茂原市(市長:田中 豊彦)とブルーイノベーション株式会社(東京都文京区、社長:熊田貴之)は、県内外の先端企業9社が最新ドローン技術を展示する「もばらドローン EXPO 2018」を、11月16日、茂原市市民体育館で開催し、茂原市内および近隣の企業と のビジネスマッチングの場を提供した。


KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

2018年11月15日。KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、富士登山の遭難者救助を目的とし、 ドローン山岳救助支援システム の実証実験に成功したと発表した。