船舶代理店網のWilhelmsen Ships Serviceとエアバスがシンガポールで港湾空輸を開始

船舶代理店網のWilhelmsen Ships Serviceとエアバスがシンガポールで港湾空輸を開始

Wilhelmsen Ships Service(米国)とAirbus(仏)は、2018年第3四半期にシンガポール港のマリーナ・サウス・ピアで、エアバスのスカイウェイ無人航空システム(UAS)を使い、予備部品やテストキットに3Dプリンタ消耗品の空輸を開始すると発表。


港湾サービスとエアバスの共同実験がスタート

Wilhelmsen Ships ServiceとAirbusはシンガポール港のマリーナ・サウス・ピアでトローン物流を開始する

 世界最大の船舶代理店網を持つWilhelmsen Ships Serviceは、世界中の2,200の港で海上物流と港湾サービスを提供している。
 Wilhelmsen Ships Serviceのマリウス・ヨハンセン(Marius Johansen)副社長は「私たちは、エアバスのような先進的な業界リーダーと一緒に仕事することに大変感激しています。私たちが昨年、無人機での配達を進めていると発表したとき、かなりの懐疑的な態度で挨拶されましたが、エアバスとの協力は、本当に意味のあるビジネスを示しています。我々のドローン配送は、あまり遠くない将来の代理店やロジスティクス事業におけるゲームチェンジャーになるでしょう」と述べる。
 さらにヨハンセン氏は「顧客の経験を向上させるためにテクノロジーを利用したいと考えている企業として、ドローン配送は代理店ビジネスに最適です。 私たちは標準的な配送サービスの一環として、世界各地でボートを使って必須のスペア、医療用品および現金を納入しています。 しかし、ドローンによる配送は、費用効果が高く迅速で安全です。 ボートよりも平均して90%のコストがかかりますが、ドローンでの納入はリスクを取り除き、環境への影響もごくわずかです」と話す。
 Wilhelmsen Ships Serviceでは、必要な海事および港湾運営の設定、港湾当局からの承認の取得、海上顧客の確保を担当する。エアバスは、対応するすべての航空承認、UASおよびその制御システムの稼動や保守を担当する。
 Airbusのスカイウェイズのレオ・ジョー(Leo Jeoh)氏は「この種の地域で初めてのWilhelmsenとの協力により、海岸から船舶の未来を試し、ドローンの技術を洗練させます。また、エアバスとWilhelmsenの強力な専門知識を結集し、海洋産業におけるUASの未来を先導するエキサイティングな機会となります」と述べる。
 シンガポール海上港湾局とシンガポール市民航空局が関与するWilhelmsen Ships ServiceとAirbusのパートナーシップは、1年間の計画と緊密な連携により、シンガポールの東部に停泊している船舶への出荷を含む2週間のパイロット試験を予定している。司令部と配送センターが埠頭に設置され、貨物輸送を容易にし、海岸線から最大3kmの輸送距離を確保する。第2の配達ステーションは、マリーナ・サウスのオープンスペースに配置され、より多くの固定船に配達する範囲を拡大する予定。
 エアバスとWilhelmsenは、海上配達のための無人航空システム(UAS)を開発するため、2018年6月に正式に署名した。第三四半期に、シンガポールで試験プロジェクトが開始される。ドローンの自律型飛行により、ボートでの出荷に比べて人員が削減され、生産性が向上する。敏速な応答速度と最大6倍のターンアラウンドタイムにより、陸上から船舶への配送コストを最大90%削減する可能性がある。

この記事のライター

関連する投稿


インターナショナルSOSがドローン物資輸送システムに関する覚書をAirbus社と締結

インターナショナルSOSがドローン物資輸送システムに関する覚書をAirbus社と締結

医療と渡航安全の統合ソリューションを提供するインターナショナルSOS(日本法人本社:東京都港区)とAirbus社は、 航空機または無人システムを使用した医療物資および医療用品輸送の実用化に向けた調査研究に共同で取り組む覚書(MOU)を交わした。


Airbus Zephyr Sが約26日間の最長飛行を記録

Airbus Zephyr Sが約26日間の最長飛行を記録

2018年8月8日、英国ファーンボロー。7月11日に米国アリゾナ州から離陸したAirbusのZephyr Sは、太陽光だけを利用した飛行で、新記録となる25日23時間57分の長時間飛行を達成した。


エアバスが描く未来 ドローンと合体する自動運転タクシー「Pop.Up」

エアバスが描く未来 ドローンと合体する自動運転タクシー「Pop.Up」

陸路と空路を自動的に選択し、可能な限り最も高速かつ効率的な方法で乗客を目的地まで運ぶタクシーを想像してほしい。AirbusとItaldesignが披露したこのコンセプトは、正にそれを具現化したものだ。



DedroneとAirbusがタッグ 空港など広い空間で見えないドローン発見に一役

DedroneとAirbusがタッグ 空港など広い空間で見えないドローン発見に一役

飛んではいけない、あるいは飛んでいてほしくない空域を飛んでるドローンを、人間の肉眼以上の能力で検出するDedroneが、民間航空機のメーカーAirbusの電子部門とパートナーして、広い空間や遠い場所におけるドローン検出機能を提供することになった。


最新の投稿


キヤノンMJが兵庫県姫路市主催のドローンによる施設点検の実証実験、遠隔制御システムを使った一眼レフカメラによる撮影を検証

キヤノンMJが兵庫県姫路市主催のドローンによる施設点検の実証実験、遠隔制御システムを使った一眼レフカメラによる撮影を検証

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノン MJ)は、兵庫県姫路市都市局ならびに株式会社 アマナビ主催のドローンによる先端技術を用いた施設劣化の実証 実験に協力し、施設の健全な維持・保全へのドローンの有用性ならびに、デジタル一眼 レフカメラ「EOS」を用いた遠隔制御システムの実用性を確認した。


DroneDeployがサンフランシスコでプライベートカンファレンスを開催

DroneDeployがサンフランシスコでプライベートカンファレンスを開催

2018年10月11日、米国サンフランシスコ。ドローンによる空撮画像のマッピングプラットフォームを提供するDroneDeploy(米国)は、プライベートのDroneDeploy Conferenceを開催し、2日間にわたってAIや開発環境にコラボレーション機能などを紹介した。


DJI、測量用高精度ドローン「PHANTOM 4 RTK」を発表

DJI、測量用高精度ドローン「PHANTOM 4 RTK」を発表

PHANTOM 4 RTKはDJI史上最もコンパクトで正確な低高度マッピングソリューションを実現。


国土交通省登録管理団体「SUSC」、全国でドローン講習を実施

国土交通省登録管理団体「SUSC」、全国でドローン講習を実施

SUSCの説明会及び産業用ドローン無料セミナーを10月26日に開催。ドローンを安全に運用するためのノウハウを学ぶには、豊富な実績と確かな技術講習に定評のあるSUSCをご活用ください。


空飛ぶタクシーの実現に向けてニュージーランドが一歩前進

空飛ぶタクシーの実現に向けてニュージーランドが一歩前進

2018年10月16日、ニュージーランド。ニュージーランド航空は、有人ドローンのcoraを開発しているゼファー・エアーワークスと提携し、ニュージーランドで航空タクシーを提供するために共同で作業すると発表した。