第二回 北海道ドローン選手権 開催 今年はDJIのドローンが9割を占める(2/3)

第二回 北海道ドローン選手権 開催 今年はDJIのドローンが9割を占める(2/3)

2018年9月22日。旭川ICT協議会が主催する第二回 北海道ドローン選手権が、旭川市の旭川市農業センターで開催された。参加した6チームには、それぞれ賞が授与された。今回は、アイディア賞と特別賞に3位までを紹介する。(田中亘)


アイディア賞は北見工業大学 情報システム工学科Bチーム

DJI製ドローンが体制を占める中でParrot Bebopで臨んだ北見工業大学 情報システム工学科Bチーム

 北見工業大学 情報システム工学科Bチームは、DJI製ドローンが体制を占める中で、唯一仏Parrot社製のBebopドローンで競技に挑んだ。昨年の第一回大会では、圧倒的な強さを見せたBebopドローンだったが、今回は入賞を逃した。Bebopは、開発系のツールを活用するとPCからのオートパイロットも可能だが、今回の競技ではスマートフォンのアプリによる手動での操縦となった。当初の計画では、撮影と航行を自動化する予定だったが、カメラの操作はプログラム処理で対応できたものの、GPSのデータをアプリから取得できなかった。そのため、手動で飛行させたあとに、撮影したデータをPCで解析する方法がとられた。画像解析に関しては、バルーンが光の関係で均一に映らないなどに苦労したという。しかし、動画で人物などを解析するときに用いられるパーティクルフィルタ(Particle Filter)とカスケード型識別などへの取り組みが、アイディア賞へとつながった。

特別賞は北海道情報大学と北海道科学大学

Inspierを飛行させる北海道情報大学

 特別賞には、北海道情報大学と北海道科学大学の2チームが選ばれた。北海道情報大学は、ドローンに触れるのが初となるチームで、代表者は1名のみとなった。ドローンの飛行は、DJI Inspireを利用して空撮を行った。そこで得られた画像データを機械学習で処理して、解析の自動化に挑んだ。残念ながら、カウント数は上位チームに及ばなかったが、技術的な取り組みが評価されて、特別賞になった。
 もう1チームの北海道科学大学は、DJI Sparkで競技に臨んだ。操縦は、スマートフォンのアプリを使い、手動での飛行となった。専用コントローラーは利用していないものの、飛行の操作は丁寧で着陸ポイントもドローンポートにほぼタッチダウンした。画像に関しては、飛行中に撮りっぱなしでデータを取得し、物体検出のYOLO v3による牛バルーンのカウントに取り組んだ。しかし、バルーンの輪郭などは検出できたものの、牛か豚かなどの判定に苦労し、パラメーターをチューンアップするまでには至らなかった。

参加ドローンの中でもっともコンパクトなDJI Sparkを使用した北海道科学大学

3位は北見工業大学 情報システム工学科Aチーム


 3位になった北見工業大学 情報システム工学科Aチームは、DJI Phantom 3を利用した。飛行は手動で行っている。画像解析は、撮影したバルーンの輪郭を判断する技術や既存のテンプレートなどを活用して、ヒストグラムを比較する手法を組み合わせて、牛とそれ以外の種類を区別している。飛行時間や解析などの処理は順調だったが、牛のカウントで上位2チームには及ばなかった。

Phantom 3で参加した北見工業大学 情報システム工学科Aチーム

この記事のライター

関連する投稿


第二回 北海道ドローン選手権 開催 1位と2位はDJI M100勢が圧勝(3/3)

第二回 北海道ドローン選手権 開催 1位と2位はDJI M100勢が圧勝(3/3)

2018年9月22日。第二回 北海道ドローン選手権の優勝と準優勝は、どちらのチームもDJI M100を利用し、自動飛行で計測した。採点差はわずか3ポイントで、その違いは飛行精度にあった。(田中亘)


第二回 北海道ドローン選手権 開催 今年は初の屋外競技に(1/3)

第二回 北海道ドローン選手権 開催 今年は初の屋外競技に(1/3)

2018年9月22日。旭川ICT協議会が主催する第二回 北海道ドローン選手権が、旭川市の旭川市農業センターで開催された。北海道大学や北見工業大学に旭川工業高等専門学校など6チームが参加した。(田中亘)


第2回 北海道ドローン選手権を9月22日に開催

第2回 北海道ドローン選手権を9月22日に開催

旭川ICT協議会は、昨年に続き今年の9月22日に、第2回 北海道ドローン選手権の開催を発表し、競技の概要を発表した。


【ドローン × ICT】 「第一回 北海道ドローン選手権」が開催される(1)

【ドローン × ICT】 「第一回 北海道ドローン選手権」が開催される(1)

9月30日。北海道旭川市の勤労者体育センターで、旭川ICT協議会が主催する「第一回 北海道ドローン選手権」が開催された。会場には、北海道大学や北見工業大学など、道内から6団体が参加し、ドローンとICTを組み合わせて、高齢化の進む酪農産業など道内の課題解決に挑む競技が行われた。


最新の投稿


キヤノンMJが兵庫県姫路市主催のドローンによる施設点検の実証実験、遠隔制御システムを使った一眼レフカメラによる撮影を検証

キヤノンMJが兵庫県姫路市主催のドローンによる施設点検の実証実験、遠隔制御システムを使った一眼レフカメラによる撮影を検証

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノン MJ)は、兵庫県姫路市都市局ならびに株式会社 アマナビ主催のドローンによる先端技術を用いた施設劣化の実証 実験に協力し、施設の健全な維持・保全へのドローンの有用性ならびに、デジタル一眼 レフカメラ「EOS」を用いた遠隔制御システムの実用性を確認した。


DroneDeployがサンフランシスコでプライベートカンファレンスを開催

DroneDeployがサンフランシスコでプライベートカンファレンスを開催

2018年10月11日、米国サンフランシスコ。ドローンによる空撮画像のマッピングプラットフォームを提供するDroneDeploy(米国)は、プライベートのDroneDeploy Conferenceを開催し、2日間にわたってAIや開発環境にコラボレーション機能などを紹介した。


DJI、測量用高精度ドローン「PHANTOM 4 RTK」を発表

DJI、測量用高精度ドローン「PHANTOM 4 RTK」を発表

PHANTOM 4 RTKはDJI史上最もコンパクトで正確な低高度マッピングソリューションを実現。


国土交通省登録管理団体「SUSC」、全国でドローン講習を実施

国土交通省登録管理団体「SUSC」、全国でドローン講習を実施

SUSCの説明会及び産業用ドローン無料セミナーを10月26日に開催。ドローンを安全に運用するためのノウハウを学ぶには、豊富な実績と確かな技術講習に定評のあるSUSCをご活用ください。


空飛ぶタクシーの実現に向けてニュージーランドが一歩前進

空飛ぶタクシーの実現に向けてニュージーランドが一歩前進

2018年10月16日、ニュージーランド。ニュージーランド航空は、有人ドローンのcoraを開発しているゼファー・エアーワークスと提携し、ニュージーランドで航空タクシーを提供するために共同で作業すると発表した。