日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

 米ボーイング社が協賛する個人用の飛行装置の開発コンテスト「GoFly」に参戦している日本の学生・社会人の混成専門家チーム「teTra(テトラ)」が、設計を競う第1フェーズで、受賞10社に入った。GoFlyは賞金総額200万ドルのコンテスト。2年をかけて今後、試作機、実機で競われ、2019年秋にグランプリが決まる。


学生、社会人の専門家チームが健闘! アイ・ロボティクスも協力

 GoFlyはボーイング社が協賛している人が乗って空を飛ぶ個人用飛行装置の開発コンテストで、賞金総額は200万ドル(約2億2134万円=東京外国為替市場5月21日午後5時のレートで換算)だ。
 参加者は2年間をかけて、誰でも、どこでも、安全に利用できる装置の開発を競いあう。第1フェーズが設計、第2フェーズが試作機、第3フェーズが実機と、3段階で審査される。
 今回発表されたのは、第1フェーズの受賞者。数百の応募作品の中から、業界の専門家で構成する審査委員会が審査を経て、評価の高い10チームを選出した。参加者は95カ国から約3000人だったという。受賞作品はいずれも、垂直離着陸または垂直に近い離着陸の機能を備え、燃料補給や再充電をせずに20マイル(約32キロ)の有人飛行が可能で、各チームはそれぞれの設計に基づき、機体の製作に入っている。
 第2期は試作機で競われる。2019年3月に優れた試作機を作った4チームに、それぞれ5万ドルが贈られる。また最終審査は2019年秋にFinal Fly-Off会場で行われ、そこでグランプリが決まる。
 日本から参加した「teTra」は東京大学大学院博士課程に在籍する中井佑氏がリーダーをつとめる、学生・社会人混成の専門家チーム。昨年末から個人用飛行装置の設計を進めて、第1フェーズでは受賞10強に名を連ねた。
 受賞した機体「teTra3」には詳細は未公表ながら「革新的な機構」が搭載されていて「操作の感覚は直感的で鳥そのものに近い」という。2019年秋の実機のフライトに向けて実証実験などを重ねる予定だ。
 また同社の開発には株式会社アイ・ロボティクス(東京)、東京大学・産学協創推進本部(東京)が全面的に支援した。

GoFlyの第1フェーズで受賞10チームに名を連ねたteTraのメンバー

teTraのロゴ

受賞機体teTra3

第1フェーズの受賞は以下の10チーム。

機体名       チーム名      国

「Blue Sparrow」 Blue Sparrow    米国
「ERA Aviabike」 Aeroxo AC     ラトビア
「Flykart 2」   Trek Aerospace  米国
「Harmony」   Texas A&M University 米国
「HummingBuzz」 Georgia Tech    米国
「Mamba」    Mamba      米国
「Pegasus I」   Scoop       米国
「S1」       Silverwing     オランダ
「teTra 3」    teTra       日本
「Vantage」    Leap        英国

teTraのHP  : https://www.tetra-gofly.com/
Twitter    : @teTra_gofly
GoFlyのHP :http://www.goflyprize.com

GoFlyは2年間にわたり3段階で個人用飛行装置を審査する開発コンテスト

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