HuaweiとUniflyがドローンの飛行管制システムで協力を発表

HuaweiとUniflyがドローンの飛行管制システムで協力を発表

深セン、中国 - 2018年6月11日 - 通信大手のHuawei Technologies Co.、Ltd(中国)とドローン管制システムのUnifly NV(ベルギー)は、UASトラフィック管理(UTM)システムの分野で協力する覚書に署名した。覚書では、研究開発とUTM市場に共同でアプローチする。


5年後に100億ドルを超える市場を見込んだ両社の協力体制

左から:UniflyのKoen Meuleman CFOとHuawei Wireless X LabsのWang Yufeng社長

 UASの世界市場は、農業、石油、ガス、物流などの多様な分野において急速な成長を遂げている。Huaweiのビジネスリサーチ機関SPO Labによると、世界のUAS市場は、今後5年間で100億ドルを超えると試算している。
 都市や町の上空を飛行するUASが飛躍的に増加するにつれて、民間航空局(CAA)や航空ナビゲーションサービスプロバイダ(ANSP)は、管理された環境内でこの飛躍的な技術がどのように繁栄するか懸念している。国の機関では、UASの登録や保険と空域管理などが最優先事項であり、安全性とプライバシーに関する国民の懸念にまで及んでいない。空域管理の既存の方法論では、これらの懸念に対応する具体的な対策がないため、新しい解決策が求められている。そのためANSPは、通信のプロバイダーに、この課題に対応する革新的かつ確実なソリューションを求めていた。
 スマートフォンや通信機器を製造販売してきたHuaweiは、オペレーターのSIMカードに基づいてUASのユーザーを特定して配置する技術を開発した。Huaweiの技術とUniflyのUnmanned Traffic Management(UTM)プラットフォームを組み合わせることで、ANSPは安全かつ確実に空中にUASを統合できる。UniflyのUTMプラットフォームは、世界的に標準化されたセルラー技術を利用して公的な機関とUASのオペレータを結びつけ、リアルタイムで誰のドローンが飛行しているのか把握できる。Uniflyのプラットフォームは、飛行計画、空域管理、ライブ追跡、動的な状況認識などの機能も装備されている。
 Huawei Wireless Networksの最高マーケティング責任者Peter Zhou氏は「4.5Gおよび5G技術は、UASとそのユーザーの登録と識別、空域内の追跡に重要な役割を果たします。我々はUniflyと協力して、UTMアーキテクチャにおける必須サービスとして、UAS展開の課題に取り組むことをうれしく思います」とコメントする。
 Uniflyのマーク・ケゲラース(Marc Kegelaers)CEOは「Huaweiは無線技術の世界的リーダーであり、UniflyはUASトラフィック管理の世界的リーダーであることを嬉しく思っています。 UTM市場向けの包括的なエンドツーエンドソリューションを提供するために、まもなく一般空域へのUAS統合の次のステップが見られると確信しています」と話す。

この記事のライター

関連するキーワード


HUAWEI Unifly UTM

関連する投稿


米国NASAとFAAがネバダ州のUAS試験場でレベル3飛行管制試験を完了

米国NASAとFAAがネバダ州のUAS試験場でレベル3飛行管制試験を完了

RENO、ネバダ州、2018年3月26日。NASAのUTMパートナー企業は、リノ・ステッド空港のネバダUAS試験場で、1週間にわたり複数のUASを安全に統合するための空域管理の実証実験を行い、目視外での飛行管制(TCL 3)試験を完了した。(田中亘)


【ジャパンドローン2018】2018年をドローンUTM元年にするテラドローンとUnifly

【ジャパンドローン2018】2018年をドローンUTM元年にするテラドローンとUnifly

テラドローンは、ドローン運行管理システム(UTM)業界の世界的リーディングカンパニーであるUnifly NV(ベルギー)社と共同で、ドローンジャパン2018に出展し、日本市場へのUTM普及をアピールしていた。


IntegraとUniflyは空港付近での安全なドローン飛行で協力

IntegraとUniflyは空港付近での安全なドローン飛行で協力

ベルギーでドローンの飛行管理システム(UTM)プラットフォームを開発するUnifly社は、デンマークでANSP CAA認定ライセンスを所有するIntegra Aviation Academy社と協力して、ドローンが空港周辺で安全に操作できる環境を整備すると発表した。


米国ドローン市場の予測から日本市場の2018年を考える(後編)

米国ドローン市場の予測から日本市場の2018年を考える(後編)

欧米でドローンの展示会やニュースを発信しているCOMMERCIAL UAV EXPO社が、2018年の産業用ドローン市場に対する8つの予測を発表した。後編では、残る4つの予測と日本市場について考察する。


通信機器メーカーの中国HUAWEIが描くドローン戦略

通信機器メーカーの中国HUAWEIが描くドローン戦略

スマートフォンの世界シェア第三位の通信機器メーカーの中国HUAWEI(ファーウェイ)は、2017年11月にロンドンで開催したプライベートフォーラムの資料を公開し、5G時代を見据えた10大用途の中にコネクテッド ドローンが重要だと提言した。


最新の投稿


【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

 慶大との包括連携協定に基づきドローン活用に力を入れる福島県田村市の活用推進団体、ドローンコンソーシアムたむらは22日、市内の共有事業施設「テラス石森」でコンソーシアム会員向けのドローン飛行体験会を開いた。実機に触れることで、ドローン活用推進機運を高める狙いだ。


カメラブ社がドローン空撮を駆使した動画制作サービス「SCENECROP」を開始

カメラブ社がドローン空撮を駆使した動画制作サービス「SCENECROP」を開始

フォトグラファー/インスタグラマー向けの各種支援サービスを展開するカメラブ株式会社(東京都渋谷区)は6月25日より、若手映像クリエイター集団による動画制作サービス「SCENECROP」を開始した。


GA-ASIによる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」のデモフライト終了 EEZ監視活動も

GA-ASIによる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」のデモフライト終了 EEZ監視活動も

遠隔操縦無人機の大手企業である米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(General Atomics Aeronautical Systems. Inc./GA-ASI)は、 国内初となる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」を使用した大規模なデモフライトを完了したことを発表した。


国内初!! DJI AGRUS MG-1Pが複数同時自律飛行で農薬散布に成功

国内初!! DJI AGRUS MG-1Pが複数同時自律飛行で農薬散布に成功

2018年6月19日。株式会社スカイシーカー(東京都)は、DJI JAPANと協力して千葉県香取市のさつまいも畑で、DJI AGRUS MG-1Pによる農薬散布の実証実験を行い、自律制御による編隊飛行に成功した。(田中亘)


日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

 米ボーイング社が協賛する個人用の飛行装置の開発コンテスト「GoFly」に参戦している日本の学生・社会人の混成専門家チーム「teTra(テトラ)」が、設計を競う第1フェーズで、受賞10社に入った。GoFlyは賞金総額200万ドルのコンテスト。2年をかけて今後、試作機、実機で競われ、2019年秋にグランプリが決まる。