【ドローンView】鮮やかな緑が覆うジオパーク 静岡県伊東市・大室山

【ドローンView】鮮やかな緑が覆うジオパーク 静岡県伊東市・大室山

伊豆半島東部にある「大室山」(静岡県伊東市)をドローン空撮した。標高580メートルで直径300メートルの噴火口がある伊東市のシンボルは、約4000年前の1回の噴火活動でできた単成火山の典型として、平成22年に国指定の天然記念物に指定された。


ドローンから見下ろすと、大室山は新緑に覆われていた=静岡県伊東市(産経新聞写真報道局 古厩正樹撮影)

 ドローンの高度を上げていくと、お椀(わん)を伏せたような山の姿が手元のモニターに現れた。芽吹き始めたススキなどの野草が山肌を緑色に覆い、尾根を巡る歩道が、ぽっかりと開いた火口を白く縁取る。
 伊豆半島東部にある「大室山」(静岡県伊東市)。標高580メートルで直径300メートルの噴火口がある伊東市のシンボルだ。約4000年前の1回の噴火活動でできた単成火山の典型として、平成22年に国指定の天然記念物に指定された。
 およそ700年前から続く山焼きの慣習が、雑木の生育を抑える。美しい山の形を保ってきた“秘訣(ひけつ)”だ。
 伊豆半島一帯は、約60万年前、南方のフィリピン海プレートに乗って本州にぶつかった火山島がによってできたとされる。その地質学的なユニークさなどが評価され、今年4月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)から国内9例目となる「世界ジオパーク」に認定された。

大室山の火口にはアーチェリー場があり、1時間1000円で楽しめる =静岡県伊東市(ドローンから)

 火口へは片道6分のリフトで昇ることができ、1周を20分ほどで「お鉢巡り」ができる。静岡市から訪れた有馬純業さん(57)は「ジオパーク認定を知って、約20年ぶりに来ました。山頂からの眺めはまさに絶景。地形や眺望を新鮮な目で楽しめました」と満喫した様子だった。
 3年前には国内推薦を受けながら、認定を見送られた経緯があっただけに「今回の決定は喜びもひとしお」と伊豆半島ジオガイド協会の田畑朝恵さん(67)は感慨深げだ。田畑さんは、平成24年の日本ジオパーク認定以前から、PR活動を続けてきた。「地元の人たちにも地域の魅力を改めて知ってもらう機会になれば」と話している。

(写真と文 産経新聞写真報道局 古厩正樹)

静岡県伊東市の大室山

この記事のライター

関連する投稿


【ドローンView】サクラエビの天日干しがピーク 静岡の富士川河川敷

【ドローンView】サクラエビの天日干しがピーク 静岡の富士川河川敷

静岡市清水区の富士川河川敷で、駿河湾特産のサクラエビの天日干しがピークを迎え、一面をピンク色に染めた。


【ドローンView】神秘のブルーに浮かぶ新緑 群馬県中之条町「奥四万湖」

【ドローンView】神秘のブルーに浮かぶ新緑 群馬県中之条町「奥四万湖」

ドローンから見た奥四万湖は、絵の具をそのまま流し込んだような濃い青色が水面を染めていた。湖の北端にある「浮島」と呼ばれる小さな半島は、水面下に沈み、サンゴ礁のようなエメラルドグリーンのグラデーションを加えていた。


東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る⑥ 命救った伝承の防災教育

東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る⑥ 命救った伝承の防災教育

東日本大震災から7年、津波で甚大な被害を蒙った沿岸地域は堤防工事やかさ上げでその風景は大きく変貌し、一方、東京電力福島第一原発事故の影響を受けた地域は未だ復旧、復興の兆しが見えない。従来のアングルからは分からなかった被災地の姿を、ドローンの“鳥の眼”を通して再検証した。産経新聞写真報道局が報告する。


東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る⑤ 増殖する緑の“立体物”

東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る⑤ 増殖する緑の“立体物”

東日本大震災から7年、津波で甚大な被害を蒙った沿岸地域は堤防工事やかさ上げでその風景は大きく変貌し、一方、東京電力福島第一原発事故の影響を受けた地域は未だ復旧、復興の兆しが見えない。従来のアングルからは分からなかった被災地の姿を、ドローンの“鳥の眼”を通して再検証した。産経新聞写真報道局が報告する。


東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る④ 育て!海岸線を守る海岸防災林

東日本大震災から7年 被災地を鳥の眼で見る④ 育て!海岸線を守る海岸防災林

東日本大震災から7年、津波で甚大な被害を蒙った沿岸地域は堤防工事やかさ上げでその風景は大きく変貌し、一方、東京電力福島第一原発事故の影響を受けた地域は未だ復旧、復興の兆しが見えない。従来のアングルからは分からなかった被災地の姿を、ドローンの“鳥の眼”を通して再検証した。産経新聞写真報道局が報告する。


最新の投稿


【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

 慶大との包括連携協定に基づきドローン活用に力を入れる福島県田村市の活用推進団体、ドローンコンソーシアムたむらは22日、市内の共有事業施設「テラス石森」でコンソーシアム会員向けのドローン飛行体験会を開いた。実機に触れることで、ドローン活用推進機運を高める狙いだ。


カメラブ社がドローン空撮を駆使した動画制作サービス「SCENECROP」を開始

カメラブ社がドローン空撮を駆使した動画制作サービス「SCENECROP」を開始

フォトグラファー/インスタグラマー向けの各種支援サービスを展開するカメラブ株式会社(東京都渋谷区)は6月25日より、若手映像クリエイター集団による動画制作サービス「SCENECROP」を開始した。


GA-ASIによる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」のデモフライト終了 EEZ監視活動も

GA-ASIによる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」のデモフライト終了 EEZ監視活動も

遠隔操縦無人機の大手企業である米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(General Atomics Aeronautical Systems. Inc./GA-ASI)は、 国内初となる大型遠隔操縦無人機「ガーディアン」を使用した大規模なデモフライトを完了したことを発表した。


国内初!! DJI AGRUS MG-1Pが複数同時自律飛行で農薬散布に成功

国内初!! DJI AGRUS MG-1Pが複数同時自律飛行で農薬散布に成功

2018年6月19日。株式会社スカイシーカー(東京都)は、DJI JAPANと協力して千葉県香取市のさつまいも畑で、DJI AGRUS MG-1Pによる農薬散布の実証実験を行い、自律制御による編隊飛行に成功した。(田中亘)


日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

日本チームが世界10強入り! ボーイング協賛の飛行装置開発コンテスト「GoFly」第1期

 米ボーイング社が協賛する個人用の飛行装置の開発コンテスト「GoFly」に参戦している日本の学生・社会人の混成専門家チーム「teTra(テトラ)」が、設計を競う第1フェーズで、受賞10社に入った。GoFlyは賞金総額200万ドルのコンテスト。2年をかけて今後、試作機、実機で競われ、2019年秋にグランプリが決まる。