日本初のプロチーム「RAIDEN RACING」が発足 中学生選手も! 最高峰リーグ「DCL」への参戦を表明

日本初のプロチーム「RAIDEN RACING」が発足 中学生選手も! 最高峰リーグ「DCL」への参戦を表明

 DRONE SPORTS株式会社(東京)は4月25日、プロフェッショナルドローンレーシングチーム「RAIDEN RACING」の発足を発表した。中学生を含む4選手が、2018年はヨーロッパ最高峰のプロフェッショナルドローンレースリーグ「Drone Champions league」に挑む。初陣は6月22日だ。


日本ではホビーだが、世界では新しい空のスポーツ

 記者会見には、RAIDEN RACING(ライデン・レーシング)のオーナーで、DRONE SPORTSのCEOの小寺悠氏、 Co-Founder(チーム共同ファウンダー)で、実業家の堀江貴文氏、Drone Champions league(ドローン・チャピオンズ・リーグ、以下DCL)映像総監督のAnton Nelson(アントン・ネルソン)氏のほか、RAIDEN RACINGとプロ契約した4選手のうち後藤純一選手(37)、阿左美和馬選手(17)、鈴木匠選手(13)が登壇した。残るインドネシア人のAxel Mario(アクセル・マリオ)選手は、オンラインで会見会場とつないで中継で登場した。会見の進行は、マイクロソフトのエバンジェリストでDRONE FUNDのアドバイザリーボードも務める西脇資哲(にしわき・もとあき)氏が取り仕切った。
 小寺氏はプロフェッショナルチームを発足させた背景について、「ドローンレースは日本ではまだ普及しておらず、ホビーの域を出ていない。しかし、世界では新しい空のスポーツとして、F1(フォーミュラ1)のようになると見られていて、〝ドローンレース〟というワードも2018年から世界に広がると見込まれている。韓国では産業として発展し始めている。世界の潮流に遅れないためにもプロチームを発足させることが必用と考えた」と説明した。
 DCL参戦を決めた理由については、「ヨーロッパに限らず世界を転戦する最高峰のレース。今年は中国の万里の長城もアジア初の開催地となることになっている」と指摘した。

日本初のプロフェッショナルドローンレースチーム「RAIDEN RACING」の発足会見。前列左から小寺悠氏、堀江貴文氏、後列左から鈴木匠選手、阿左見和馬選手、後藤純一選手。モニターはアクセル・マリオ選手=4月25日、東京都江東区のJ SPORTSスタジオ(渡辺照明撮影)

堀江氏「発展、間違いない」 アントン氏「東京開催実現のためにも活躍を」

ドローンレースの発展について話す堀江貴文氏。

 堀江氏は「ドローンレースには初期のころから関わっており、これは世界的に発展することは間違いないだろうと思って応援している。操縦はうまくないが、テクノロジーは完全に理解して、そのうえで、プロモーションやスポンサー探しの面で貢献したい。投資対象としても面白いと思っている。というのも、今後、ロボットやAIの時代になると、人間は働く時間や場所が減る。そうなったときの興味の向かい先、時間の使い道のひとつがエンターテインメントやスポーツで、特にEスポーツやドローンは有望だと思っているから。いまの投資に大きなリターンがつくと思っている」と述べ、スポンサーを募りつつ、応援を表明した。
 DCLの映像総監督、アントン。ネルソン氏は日本でプロチームが発足したことを「歓迎している。理由はDCLとしてアジア市場を拡大したいからだ。日本の開催を模索しはじめたところでもある。日本チームがすぐれた実績を残して政府にアピールしてくれることを期待している。日本で開催するなら、ショーとして成立する環境が整う東京が望ましいが、現状では規制の関係で難しい。これも日本チームが活躍することで乗り越えられればうれしい」と述べた。
 チームが契約したのは、一般社団法人日本ドローンリーグ(JDL)の2017年シーズン年間ランキングでチャンピンとなった後藤純一選手(37)、2017年7月に開催された「JAPAN DRONE NATIONALS2017」で有償し、JDL年間ランキング3位に入った高校生パイロット、阿左見和馬選手(17)、自転車競技BMXでJODF(日本オフロードショートトラック)に参戦して6歳から9歳月までに17ものメダルを獲得しながら、2017年4月にドローンを始めJDLの2017シーズン年間ランキング4位にのぼりつめた中学生パイロット、鈴木匠選手(13)、2016年、2017年のインドネシアチャンピオンパイロットで日本大会への参戦経験もあるインドネシアのAxel Mario(アクセル・マリオ)選手(13歳)の4人だ。
 〝日本最速の男〟と紹介された後藤選手は「私達の活動を知って、ドローンを始めたいと思う方が増えてくれれば嬉しい。DCL参戦について、参戦する以上は世界一を目指したいという心意気。ただ現状では、大舞台のレース経験、チーム戦の経験、戦略構築のノウハウが圧倒的に不足している。課題設定し、ひとつひとつクリアして、最終的に優勝にたどりつきたい」と抱負を述べた。
 〝ドローンクラッシャー〟と紹介された高校生パイロットの阿左見選手は、昨年1年間でクラッシュさせた機体の数を「100機ぐらい」と武勇伝を披露したうえで「丁寧な操縦で、〝クラッシャー〟と呼ばれるのは今年で終わりにしたい。参戦する以上、目指すのは優勝。課題はあるがひとつひとつ乗り越えたい」と語った。〝ドローン界のプリンス〟と紹介された中学生の鈴木選手は「プリンスとは呼ばれていない」と会場を笑わせたあと、「(レースを始めて)1年ぐらいだが、世界に通用するレベルになりたい」と目標を掲げた。インドネシア出身のマリオ選手は「1年間ベストを尽くし、結果を残したい」と決意を表明した。
 RAIDEN RADINGは今後、世界No1チームになる目標を掲げて活動するほか、ドローンレースの認知向上への貢献、レースをドローン産業全体の実証実験の場にすること、新しいテクノロジーの駆使、有事の際や極限の状況に必用とされるプロフェッショナルの養成も目指す。Eスポーツチームとしても活動し、「世界と日本に熱狂と感動を与える」と方針だ。

時速140キロのスピード競技 世界で1億人が熱狂

 チームが参戦するDCLは2017年に世界転戦リーグが始まり、世界の象徴的な場所で大会を開催されている。パイロットは、FPVゴーグルと呼ばれるゴーグルを装着し、ドローンに取り付けたカメラからの映像を見てドローンを操って特設コースでスピードを競う。最高速度は時速140キロに達するという。
 開催地のロケーションとドローンの光と音が「映像的にも魅力的なコンテンツ」(西脇氏)といわれ、その様子は世界76カ国で放送されている。累計視聴者は1.1億人にのぼる。6つの開催地で12戦が予定されていて、日本では株式会社ジェイ・スポーツが放送を予定している。その中で日本チームの参戦は2018年の最大の注目点と言われているという。
 日本チームの初陣は6月22日だ。

 DCLの開催日程は以下の通り
6月22、23日:ミュンヘン(ドイツ)
7月4、5日:マドリード(スペイン)
8月10、11日:万里の長城(中国)
8月31日、9月1日:ファドゥーツ(リヒテシュタイン)
9月21,22日:ブリュッセル(ベルギー)
10月12、13日:チューリヒ湖(スイス)

DRONE SPORTS株式会社 :
Web: http://teamraiden.com/
FB: https://goo.gl/oMoJqU

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