水深50メートル航続距離7キロメートルで群制御が可能な水中ドローンSwarmDiver

水深50メートル航続距離7キロメートルで群制御が可能な水中ドローンSwarmDiver

2018年4月9日。シドニー、マサチューセッツ。水中ドローンを開発しているAquabotix社は、1人で複数の水中ロボットを操作できるSwarmDiverを発表した。海洋調査や防衛などに活用できる。(田中亘)


波をかき分け水深50メートルの海底も調査できる高性能な群制御対応の水中ドローン

ロンドンで開催されたOceanology International 2018で展示されたSwarmDiver

 SwarmDiverは、筒状の本体に2つのブラシレスモーターを取り付けた水中ドローン。全長75cmで約1.7kgの重さ。最大4.3ノットで移動し、約2.5時間のバッテリー寿命で7kmまで航行でき、垂直に50メートルまで潜水できる。900MHzと2.4GHzの通信機能を備え、GPSとIMUにコンパス、温度と圧力センサーを装備している。最大の特徴は、無線通信による複数SwarmDiverの群制御。公開されている動画では、複数のSwarmDiverが衝突しないで航行する様子や波をかき分けて推進できる性能などが紹介されている。実際に利用するときには、本体を水中に投げ込むだけで、設定されたプログラムにしたがって海洋調査などを行う。回収時は、"Retoum to Home”アルゴリズムにより、指定した位置までSwarmDiverが戻ってくるので、ボートフックや大型の回収ハンドルなどで取り上げる。
 SwarmDiver用に提供されるアプリケーションには、環境モニタリングや3Dデータ収集に、プルームトラッキング、モバイルブイマーカー、そして自律深度調査などがある。Aquabotixの最高経営責任者(CEO)のWhitney Million氏は、「この水中ドローンは業界のゲームチェンジャーです」と自信を見せる。「SwarmDiverは、 インテリジェンスな監視や偵察から、水陸両用作戦の戦術ミッションなど、防衛・安全保障用途に加えて、海洋の研究や港湾管理と海洋学に展開できます」と話す。
 発表資料には低価格とも記載されているが、販売価格は未定。日本への展開は問い合わせ中。

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