米国NASAとFAAがネバダ州のUAS試験場でレベル3飛行管制試験を完了

米国NASAとFAAがネバダ州のUAS試験場でレベル3飛行管制試験を完了

RENO、ネバダ州、2018年3月26日。NASAのUTMパートナー企業は、リノ・ステッド空港のネバダUAS試験場で、1週間にわたり複数のUASを安全に統合するための空域管理の実証実験を行い、目視外での飛行管制(TCL 3)試験を完了した。(田中亘)


目視外での飛行管制による自律的な飛行と医療用品の搬送を実験

NASAのスタッフによるUTM試験の様子

 安全で効率的で公正な方法でUASの低高度空域へのアクセスを目指すNASAのUTMプロジェクトは、FAAやUASテストサイトに業界関係者と協力して、UTMシステムのプロトタイプ開発とテストを推進している。ネバダ州で行われた試験では、ネバダ州の経済開発局やNevada Institute for Autonomous Systems(NIAS)に、データセンター事業者、さらにドローンやハイテク機器のサービスプロバイダーのDrone America、GEのベンチャー企業のAiRXOSなどが参加した。
 報道機関に公開された実験では、消防署のチームが即時の輸血を必要とする事故を想定して、Drone Americaのドローンで、血液のパケットが入った容器を空輸した。テストでは、指定された着陸場所に着陸し、消防士が血液パケットを回収して輸血を開始した。今回の実験は、NASAが推進するTCL 3(人口が密集していない地域での飛行管制による目視外飛行)に該当する試験になる。NASAのUTM TCL3フライトテストディレクターのArwa Aweiss 氏は「NASA、FAA、およびNIASを含むパートナーは、航空安全の伝統を尊重しながら、イノベーションと業界の成長を取り巻く環境の限界を超えて、UASの有益なアプリケーションの多くを拡大するために尽力しています」と話す。

血液パックの空輸にはDrone America製のドローンが利用された

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