【ジャパンドローン2018】ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは

【ジャパンドローン2018】ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは

一般社団法人セキュアドローン協議会は、ジャパンドローン2018のオープンステージで、会長の春原久徳氏が「ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは」と題する講演を行った。


産業利用が進むドローンにはセキュリティ対策が急務

 春原氏は、セキュアドローン協議会の活動について触れた後、同協議会のサイトから無料で配布を開始した「ドローンセキュリティガイド」策定の目的について語った。春原氏によれば「機体や操縦に認証など、ドローンのセキュリティの基礎となる指針を示し、現時点で対策や実装が可能なものや、今後に対策や実装が必要となるもの」について、ドローンセキュリティガイドでは提言しているという。

 その主な内容は、以下のようになる。
・ドローンのセキュリティ概要
・ドローンのセキュリティリスク分析
・ドローンのサイバー攻撃
・ドローン操縦者・管理者/機体の認証
・データセキュリティ
・業務運用に関する注意点

 産業用ドローンを安全に業務で利用するためには、データの保護や安全な通信手段の確立に、各種のセキュリティ対策が必要になる。もしも、セキュリティ対策が不十分では、ドローンの操縦を第三者に乗っ取られたり、撮影した画像データなどを盗み出される危険がある。IoT機器として利用するドローンを考えるときに、PCやスマートフォンなどで行われている各種のセキュリティ対策が、同様に求められると春原氏は提唱する。その具体例として、セキュリティ対策ソフトを開発しているカスペルスキー社がネットで公開しているドローンのプロポをハッキングする動画が紹介された。また「DJIがハッキングコンテストを開催したら、その内容が重大過ぎて、開示できなくなるという事例もあります」と春原氏は、現在のドローンがいかにセキュリティ面で脆弱かを訴える。そして、現状の産業用ドローンがセキュリティ対策において不十分な状況にある背景について、春原氏は「これまでのドローンは、善意で飛ばしている人が多かったからだ」と分析する。しかし、これからは「悪意を前提として、ハッキングや乗っ取りにデータ漏えいなどの対策に取り組まなければ、安全なドローンの運用を実現できない」という。
 セキュアドローン協議会では、「ドローンセキュリティガイド」をサイトから無料でダウンロードできるようにして、日本の産業用ドローンに向けたセキュリティ対策への取り組みを支援していく。

一般社団法人セキュアドローン協議会の春原久徳会長

セキュアドローン協議会のサイト
https://www.secure-drone.org/

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