ブルーイノベーションがスイスのFlyability社と業務提携、屋内狭小空間の運用に最適なドローン「Elios」の提供開始

ブルーイノベーションがスイスのFlyability社と業務提携、屋内狭小空間の運用に最適なドローン「Elios」の提供開始

ブルーイノベーション株式会社(東京都文京区)は、Flyability SA社(スイス、ローザンヌ)と業務提携し、屋内狭小空間の運用に最適なドローン「Elios」を採用、機体の販売や屋内点検分野での新たなソリューション・サービスなどを展開すると3月20日、発表した。


屋内の狭小空間、金属に囲まれた磁場のある場所での運用に強いドローン

 ドローンの積極的な利活⽤の推進やメーカーと機体共同開発等をおこなうブルーイノベーション株式会社(東京都文京区)は、Flyability SA(スイス、ローザンヌ)と業務提携し、屋内狭小空間の運用に最適なドローン「Elios」を採用、機体の販売や屋内点検分野での新たなソリューション・サービスなどを展開すると3月20日発表した。

 Flyability SAは、点検分野に特化したドローン機体開発のベンチャー企業。同社のドローン「Elios」は、これまでドローンの屋内の運用でで懸案となっていたコンパスエラーがなく、パイプライン、タンカーのバラストタンクといった狭小空間で、また金属に囲まれた環境内でも磁場の影響を受けずに安定した飛行が可能となっている。ブルーイノベーションは、この点に着目した。

業務提携を発表、「Elios」を紹介するブルーイノベーションの熊田貴之社長(左)とFlyability社のNicolas Busserolleチャネルセールスマネージャー=3月20日、東京都文京区本郷のブルーイノベーション(渡辺照明撮影)

 Eliosの機体は直径40センチのカーボンファイバーのフレームに囲まれた球形となっており、最大で15Km/hの衝撃に耐えることができる。飛行時間は約10分。防塵、防滴仕様で、外気温は0°から50°の範囲で使用可能。点検に欠かせない“眼”としてフルHDカメラとサーモカメラを搭載している。本体上部の2台のカメラは飛行中はジンバルによって安定た画像を撮影でき、同時記録が可能となっている。このサーモカメラとカメラ脇に配置された28WのLED照明によって、完全な暗所における点検作業も最大で0.2mm/pxの高解像度画像を撮影し、配信することができる。これだけの機能を搭載して、機体重量はバッテリーを装着し700gと軽量。フライトコントローラーはFlyability社オリジナルで、操縦はマニュアルとなっている。

 今回の提携のため来日したFlyability社のNicolas Busserolleチャネルセールスマネージャーによると「安全な点検作業とコスト削減を実現できる」とElios導入の2つのメリットをあげる。工場内のボイラーや圧力容器といった人の立ち入ることができない危険な場所の点検や、やぐらやクレーンを設置しななければ届かない高所での作業を簡単に短時間で行うことが可能となるからだ。

 ブルーイノベーションはこれまでに横浜市の⽼朽下⽔管の点検・調査や丸の内地下トンネルなどでドローンを使っている実績がある。同社の熊田貴之社長によると「屋内狭小空間でドローンを使ったソリューションには大きな可能性がある」とし、今回のEliosもすでに様々な現場で検証した結果、機体販売とソリューション・サービスの提供を行うに至ったという。標準機体のみの価格は約300万円前後となる。

デモフライトで、消灯した会議室内をLED照明で照らしながら飛行するElios。

撮影された映像はリアルに送信される。カーボンファイバー製のフレームが構造上どうしても映り込むが、1次点検としては十分な解像度だ。

カメラ部分とLED照明。写真では横になっているが、飛行中は上部にポジションし、チルトが調整可能。

■Flyability SA社
本社:スイス、ローザンヌ
CEO:Patrick THÉVOZ
スイス工科大学の学生2人が立ち上げた、点検分野に特化したドローンを開発するベンチャー企業。日本での機体提供は今回が初となる。

■ブルーイノベーション株式会社
本社:東京都文京区本郷5−33−10 いちご本郷ビル4F
社長:熊田貴之
HP:http://blue-i.co.jp/

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