エアバス社がシンガポールでドローン空輸プロジェクトを初披露

エアバス社がシンガポールでドローン空輸プロジェクトを初披露

2018年2月7日。エアバス社はシンガポール国立大学で、ドローンによる物流を目指すSkywaysプロジェクトを初披露した。


エアバスのSkywaysプロジェクトは都市型ドローン物流を目指す

ロボットアームがドローンへの荷物の脱着を行う

荷物がドローンに取り付けられる様子

 2月9日に公開されたyoutubeの動画によれば、実験はシンガポール国立大学の内部に設置された専用のドローンステーションと、エアバス・ヘリコプターと呼ばれるSkywaysプロジェクトのために開発されたドローンによって行われた。専用ステーションには、配送する荷物を出し入れするロッカーがある。利用者がロッカーに荷物を預けると、ステーション内にあるロボットアームが、荷物を屋上で駐機しているドローンの下部に自動で取り付ける。荷物を受け取ったドローンは、配送先の専用ステーションまで飛行する。そして屋上に着陸すると、水平垂直方向からバーが動いてきて、ドローンの位置をロボットアームが届く場所に正確にアジャストする。位置が固定されると、屋上のカバーが開き、今度は反対にロボットアームがドローンから荷物を取り外して、ステーションのロッカーにセットする。荷物の配送や到着は、スマートフォンのアプリと連動し、利用者に通知される仕組みになっている。

Skywaysプロジェクトのリーダーを務めるLeo Jeoh氏

 エアバスとシンガポールでは、Skywaysプロジェクトを推進して、都市型のドローン配送の実現を目指していく。Skywaysプロジェクトのリーダーを務めるLeo Jeoh氏は「今年は最初の試験段階で5〜6台のドローンを飛行させます。関連するデータとノウハウを収集するには数カ月かかると予想しています」と話す。また、元シンガポール空軍の飛行テストエンジニアであるJeoh氏は、シンガポールに拠点を置く理由について「この国はすでに効率的な配達サービスを提供しています。しかし、シンガポール市民航空局(CAAS)やイノベーションに積極的な政府の協力を得て、このプロジェクトを推進することで、システムを完璧にする理想的な環境を作り出し、新しいテクノロジーやビジネスモデルを他の国よりも速く市場に提供できるからです」と説明する。
 今後Skywaysブロジェクトのチームは、シンガポール港に停泊している船舶に貨物を納入するための試験飛行など、空輸する範囲を拡大する予定。

着陸したドローンは特定の位置に固定される

荷物の到着はスマートフォンに通知される

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