【2017蔵出し】公開取材・深圳NOW① 快進撃!まさにリアルシムシティ 深圳開発の実態NOW!

【2017蔵出し】公開取材・深圳NOW① 快進撃!まさにリアルシムシティ 深圳開発の実態NOW!

 千葉・幕張メッセで2017年11月29日に開催されたトークイベントには、多くの来場者が聞き耳を立てた。日本国内ではあまり報じられない中国・深圳の最前線の様子を、現地で起業した日本人が〝公開取材〟の形で、リアルに伝える内容だ。その詳細をお伝えしていく。


開発のスピードを支える思想「深圳速度」

 トークイベントは千葉・幕張メッセで2017年11月29日に開催された「橋梁トンネル技術展」(フジサンケイビジネスアイ主催)に出展した、PwCコサルティング合同会社のステージで行われた。
 イベントのタイトルは「公開取材・深圳NOW」。深圳でドローンベンチャー「エクサイジングジャパン」を起業した川ノ上和文氏をステージに迎え、司会陣が質問をしながら、聴衆の前で実態を披露していく趣向だ。
 第一部では、「快進撃!まさにリアルシムシティ、深圳開発の実態NOW!」というテーマで、経済特区に指定されてから37年の深圳の進化の様子が紹介された。
 冒頭、川ノ上氏は深圳を取り巻く「珠江デルタ経済圏」や香港とマカオを結ぶ世界最長となる海上橋「香港・珠海・マカオ大橋」に触れた。
 人口は1億人を超え、中国経済を牽引する広東省周辺の状況を説明。広東省において一際存在感を放っている都市が深圳であり、その成長は「深圳速度」と呼ばれている。深圳速度を体現している事例として地下鉄網の成長に触れ、2008年は東西南北2本だった地下鉄が、2017年現在で8本、さらに2035年までには20本に拡張していく計画を紹介した。

「深圳10大思想」のひとつが、スピードを重視する「深圳速度」だという。たとえば鉄道網は、2008年にタテヨコ2本だったが2017には8本になった。2035年には20本になる計画だという

 続いて、時価総額アジアNo.1を誇るテンセント(ソーシャルサービス)の新社屋、中国IT企業ビッグ3のアリババ(ECプラットフォーム)、バイドゥ(検索エンジン)の深圳拠点を始め、有力なスタートアップが集積するハイテク産業の中心である深圳湾創業広場の近代的なビル群やプレゼンスペースが併設されているスタートアップカフェが紹介された。
 このエリアは香港と深圳の間に位置する深圳湾の一部を埋め立てて作られ、「後海」と呼ばれている。深圳湾から香港にかかる大橋の深圳側には電気バス充電ステーションがあり、これらの電気バスは深圳企業BYD社製。市内を走る90%以上がすでに電気化され、街の緑化も45%を越えグリーン・エコシティーとしても深圳は高い評価をされているという。

プレゼンスペースが設けられているスタートアップカフェ

ハイテクエリア、拡張中

 ハイテク産業集積地はさらに拡張しており、後海の逆側の湾に面したエリア「前海」の大規模開発が進められている。
 リアルシムシティのようにビル群が建設され、地下鉄が整備されているダイナミックな建設現場を捉えた空撮映像を見ながら現状を確認、その後に前海の将来図が紹介され、あまりの未来感に会場からは感嘆の声が上がった。
 香港との協働創業施設もあり、香港との連携拠点としても注目されているエリアだ。

億の航空機を管理する未来を展望する億航(イーハン)

 第一部の最後には、ドローンタクシーを開発している広州に拠点を置く企業、億航(イーハン)社が紹介された。
 川ノ上氏は「イーハン社が目指すのは”低空域(高度300M)のイノベーション”で、同社の代表は管制システムに強いエンジニアで、機体の大小に関わらず遠隔制御ができることだ」と説明。社名も1”億”機以上の”航”空機が自動航行管理されている未来が見えているからだろう、と述べた。
 同社の強みを体現しているもう一つのプロジェクトが群衆飛行と呼ばれる複数機ドローン制御による空のエキシビションだ。1000機をシステムで遠隔操作し文字や模様を描き壮大な空のスクリーンを出現させることができる。この制御技術をドローンタクシーの運行管理にも応用していくのが彼らが目指すことなのだという。

 川ノ上氏は経営陣とも親交が深く、実際にドローンタクシー機体のデモフライトも見た時には、その安定性に驚いたと同時に、彼らの挑戦は大変ワクワクする、と同社の今後の活躍への期待を述べた。
 また、間も無くドローンタクシー機体の有人飛行の公開デモが開催されるとの情報も飛び出し、同氏はデモに合わせて日本からの視察団も組成する予定だという。
 ご興味がある方は是非同氏にコンタクトをとってみてほしい。

 ・株式会社エクサイジングジャパン xyz-info[@]xyzing-i.com

 次回は、第二部として深圳を牽引する企業達について詳細レポートをお届けする予定だ。

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深圳NOW 川ノ上和文

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