スカイシーカーの特殊訓練講習「Sky Camp」 目視外、夜間、物資輸送のノウハウを習得

スカイシーカーの特殊訓練講習「Sky Camp」 目視外、夜間、物資輸送のノウハウを習得

ドローンによる害獣調査や災害対応などのソリューションを提供する株式会社スカイシーカー(東京都千代田区)が、12月7日、8日の2日間にわたり、第1回目となる産業用ドローン操縦者育成プログラム「Sky Camp」を群馬県館林市と邑楽郡で開催した。2回目のSky Campは2018年3月中を予定している。


物資輸送、目視外飛行、夜間飛行といった特殊な実技プログラムに特化した技能講習

 ドローンによる害獣調査や災害対応などのソリューションを提供する株式会社スカイシーカー(東京都千代田区)が、12月7日、8日の2日間にわたり、第1回目となる産業用ドローン操縦者育成プログラム「Sky Camp」を群馬県館林市と邑楽郡で開催した。このスクールのコンセプトは「実務における産業用ドローンの安全な運用」を掲げ、物資輸送、目視外飛行、夜間飛行といった実技プログラムに特化した特殊技能講習となっている。第2回目となるSky Campは2018年3月中を予定。

 実地訓練が行われた板倉町民グランドは渡良瀬遊水池のほとりにあり、周囲に民家、電線などがほとんど見えない訓練には好立地だった。今回講師となったラリーストリーム株式会社代表取締役の染宮弘和さんの地元ということもあって、今回へ初めて講習に使用したという。
 参加者は全員がインストラクターまたはスペシャリストという肩書きを持つ経験者ばかりで、今回の講習はスキルアップの色合いが濃い。ドローンショップ仙台、株式会社ARSA(アルサ、あきる野市役所、佐藤興産から8人が参加した。

今回メイン講師となったラリーストリーム株式会社代表取締役の染宮弘和さん(右)。Matrice210RTKを使って目視外飛行訓練を担当した。

 講習は午前中に座学を行い、午後から実地訓練が開始された。DJIのMatrice 210RTKを使った目視外飛行の訓練、QS 8を使った物資輸送訓練および物資投下訓練を行った。QS 8はあきる野市がDJIに提言してスカイシーカーと共同で開発した機体だ。
 物資輸送訓練は、被災地で孤立した地域へ物資を運ぶという想定で行われた。具体的には救急用品などが入った箱を目的地上空まで運び、投下して、離陸地点に戻るというもの。物件投下は航空法で禁止されており、今回は国土交通大臣の許可、承認を得て実施された(※1)。被災地ではドローンの着陸が困難な場面も予想されるため、投下の際のリリースポイントなどを体得する訓練となった。
 目視外飛行訓練では、実際に産業用ドローンMatrice210RTKを目視外で航行させる技術習得を目的に行われた。目視外飛行も航空法で規制されているため国土交通大臣のの許可を得ての訓練となった(※2)。実際にはプロポに伝送されてくる映像で機体の方向や高度を把握し、飛行をコントロールする。

大型機QS 8の 飛行準備としてキャリブレーションを行うスカイシーカーのDJI認定インストラクター・具財逸さんと参加者。

参加者が見守る中、具さんが操縦するQS 8が離陸した。

目的地上空で物資投下を行うQS 8。

沈む夕日に向かって、物資輸送を終えたドローンQS 8が離陸ポイントに戻る。

 日没後からはMatrice 210RTKでほぼ視界ゼロの真っ暗な環境での夜間飛行と赤外線カメラを積んだInspire 1で要救助者を捜索する訓練が行われた。
 夜間飛行も航空法で規制されているため、国土交通大臣の許可、承認を得て行われた(※3)。訓練では日中の飛行とは異なり、ドローンとの距離感や目測での高度が非常に分かりづらいといった点を肌で感じてもらうことに主眼がおかれた。
 赤外線カメラを搭載したドローンでは、被災地や山岳遭難者の夜間捜索を想定した訓練も並行して行われた。グラウンドの周囲にある植え込みなどに隠れた、要救助者になりすましたスカイシーカーのスタッフ2人を赤外線カメラの映像のみで捜索した。目視ではドローンのLEDだけしか視認できない状況だったが、訓練参加者は映像から要救助者を無事に発見していた。

Inspire 1搭載の赤外線カメラがとらえた画像には、参加者の姿がくっきりと映っている。

夜間捜索訓練のため離陸するInspire 1。

 今回社員がSky Campに参加した宮城県仙台市のドローンショップ仙台のドローン事務室の三浦一博室長に参加理由を聞くと「東日本大震災の教訓から、今から始めなくては行けないという思いから、今回は3人のスペシャリストとインストラクターを受講させました」と受講の理由を話してくれた。「震災時、あの時は全て道路も寸断され、物資も届かない。ドローンなら離島への薬の輸送はできるのでは。ショップは昨年6月に開店し、仙台市内の青葉山に独自の飛行場もあるので、このSkyCampを機に、防災向けのドローンスクールを開講を目指しています」と特殊技能講習の必要性を強調した。

夜間訓練のため離陸する産業用ドローンのMatrice210RTK。

※1 (飛行の方法)航空法第132条の2第6号
 地上又は水上の人又は物件に危害を与え、又は損傷を及ぼすおそれがないものとして国土交通省令で定める場合を除き、当該無人航空機から物件を投下しないこと。
 以上を根拠として、物件投下を行う場合は国土交通大臣の許可、承認が必要となる。
※2 (飛行の方法)航空法第132条の2第2号
 当該無人航空機及びその周囲の状況を目視により常時監視して飛行させること。
 以上を根拠として、物件投下を行う場合は国土交通大臣の許可、承認が必要となる。
※3 (飛行の方法)航空法第132条の2第1号
 日出から日没までの間において飛行させること。
 以上を根拠として、物件投下を行う場合は国土交通大臣の許可、承認が必要となる。

■■株式会社スカイシーカー
HP : http://skyseeker.jp/

会社名  株式会社スカイシーカー
代表取締役  佐々木 政聡
電話番号  03-6260-8960
所在地  〒101-0043
      東京都千代田区神田富山町25番地サンクス神田ビル地下1階

■■Sky Camp
http://skyseeker.jp/archives/eventworkshops/sky-camp/

プライムスターの蓄電池はフィールドでの講習に強力な味方

Sky Campのテント内で活躍したプライムスターの蓄電池とLED照明。右はHUG3200、イスの上がHUG400、その手前はLED照明のHUG20。

 Sky Campの行われた板倉町民グランドには、講習会のためにテントが張られ、中では講習に使うドローン用のバッテリーやタブレットの充電だけでなく、講習参加者に飲んでもらう温かい飲み物を作る電気ポットや電気ストーブまで用意されていた。当然、グラウンドに電源などは無いためこれら全てはプライムスターの蓄電池「HUG」で供給された。
 12月の渡良瀬遊水池脇のグラウンドの冷え込みは凄まじく、日没に向かって気温は急降下。参加者は体が冷えるとテントに入り、暖まると講習に戻っていった。
 プライムスターが開発した蓄電池「HUG」シリーズだが、今回スカイシーカーのスタッフは2機種を用意してきた。

 メインは「HUG3200」で電気ストーブから大型ドローンのQS8とMatrice210RTKのバッテリー充電に使われた。バッテリー容量3200Wで出力電力は1500W、午後1時から日没後まで稼働し続けた。

HUG3200

 サブで活躍したのはボータビリティな「HUG400」で、タブレット端末などの充電に使われた。バッテリー容量は390Wで出力電力は300Wで、もちろんドローンバッテリーの充電にも問題は無い。

HUG400

 日没後のテント内では、照明として防災非常用LED照明「HUG20」が使われた。漆黒に覆われ夜間飛行訓練がおこなれた日没後のグラウンドで、テントだけが明るく浮かび上がり、ほっとさせられた。水銀灯100W以上の明るさがあり、約11時間の長時間点灯が可能となっている。夜間のトンネル工事や電気の落ちた被災地などで使うと効果的な照明と感じた。
 これらの蓄電池、照明はプライムスターが開発、製造し、スカイシーカーが販売を扱う。

テント内の照明はHUG 20だけだったが、十分な明るさだった。

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