香川高専がドローン水難救助システムを展示 SEMICON JAPAN

香川高専がドローン水難救助システムを展示 SEMICON JAPAN

 東京ビッグサイトで開催中(12月13~15日)の、国内外の半導体製造装置、材料が集まる展示会SEMICON JAPANの、高等専門学校の展示エリアで、「マルチコプターを活用した水難救助シシテム」を掲げ、人だかりができているブースがあった。香川高等専門学校(香川県)のブースだ。


浮輪の代わりにペットボトル4本 圧縮空気で発射し狙いぴったり

 人目を引いていたのは、香川高等専門学校電子工学科の三﨑幸典教授、岩本直也助教と、香川県観音寺市を拠点にドローン事業を展開する株式会社空撮技研の合田豊社長が率いる学生チームが作ったドローン。
ドローンには、ペットボトルやロープなどがそなえてつけてあり、遭難者の上空から、浮輪の代わりに1・5リットルのペットボトル4本が、圧縮空気で発射される。4本のボトルは1本のリング状のロープでつながっていて、遭難者を輪投げの的のように囲い込む。ペットボトルには空気が入っているため、遭難者はこれをつかむことで浮くことができ、その後、安全な場所に誘導する。
圧縮空気で打ち出すため、浮輪を投下する場合と比べ、照準を定めやすく、届きやすい。ドローンそのものにもペットボトル製の浮きついていて、ドローンが着水しても引き上げが容易だ。特許も出願中という。
会場では、夏休みの自由研究のようなアイデア、工夫がいっぱい詰まった作品に多くの来場者が足を止め、説明に聞き入っていた。
三﨑幸典教授は「もっと改良を重ねて、実践に耐えるものをつくっていきたい」と話している。

水難救助システムには多くの来場者が足を止めた。来場者の質問に答える香川高専の三﨑教授(左)

送電線点検ロボットも展示 カメラ3台がモノレール状に進む

ブースには、電力会社のリクエストにこたえるため、送電線の損傷を発見するために、送電線上を3つのカメラを積んでモノレールのように進んで、キズ、劣化などを確認するロボットも展示されていた。現在は作業員が30キロの点検用具を鉄塔の上まで運んで行っている作業の負担軽目的で、できあがったロボットは6・5キロ。鉄塔の上に持ち上げるときに、ドローンの浮力の活用する方法も実験しているという。
三﨑教授は「われわれはロボットコンテストで競うことを念頭に、機敏に動くロボットを作る習慣があるため、軽いものを作ろうとするので、電力会社が使っているものよりだいぶ軽い。今後、弱い部分の補強を進めると重さは増えると思うが、軽量化の要望には応えられると思う」と今後、さらに調整をすすめる考えだ。

 送電線点検ロボットも展示されていた

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