米国AT&Tがハリケーン被災地で通信復旧にLTEドローンを飛ばす

米国AT&Tがハリケーン被災地で通信復旧にLTEドローンを飛ばす

米国の通信会社のAT&Tは、9月の後半にハリケーン・マリアの被害にあったプエルトリコで、LTE通信を装備したCOW(Cell on Wings)ドローンを飛ばして、モバイル通信の復旧に取り組んでいる。


最大40平行マイルにモバイル通信を提供

AT&TのCOWドローンは有線で飛行する

 AT&Tのヘリコプター型ドローンのCOW(Cell on Wings)は、地上から200~400フィート(約60~120メートル)の上空に浮上し、最大で40平行マイル(約103平行キロメートル)のエリアに、モバイル通信を提供する。飛行は、プエルトリコのサンフアン地区で行われている。
 9月にハリケーン・マリアの被害を受けたプエルトリコでは、47.8%のモバイル通信サイトが不通になり、11月6日の時点でも30%以上がつながらない状態にある。AT&TのCOWドローンは、最大で8,000人まで同時に接続できる性能を備えている。
 公開された動画によれば、COWドローンは有線給電とLTE通信の中継機能を備えている。COWドローンの連続飛行時間は不明だが、一部の報道によれば米国IT企業のアルファベットのバルーンによるモバイル通信も準備しているという。AT&Tによれば、ドローンのLTEセルサイトが、災害時に住民との接続に成功したのは、今回が初となる。

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