第7回ドローントークPIT 弁護士、弁理士、行政書士が手続きのあれこれを指南!

第7回ドローントークPIT 弁護士、弁理士、行政書士が手続きのあれこれを指南!

 ドローンタイムズは10月27日、飲食しながら情報交換をする雑談系交流会「第7回ドローントークPIT」を東京・大手町で開催しました。「ドローン×手続き」をテーマに弁護士、弁理士、行政書士が「ここだけの話」を織り交ぜた軽妙なトークを繰り広げ、会場を大いに盛り上げました。


PIT第意1部が珍しく時間通りに終了したので、久しぶりに参加者皆さんの記念写真を撮影。今回はドローンに係る「手続き」がテーマのせいか、参加者の集中度は高かった=11月27日、東京・大手町

「依頼者の気づいていないリスクを提示」小林さん

 ゲストはNX法律事務所NX特許事務所(東京)の共同代表で、弁護士の小林幸平さん、DRONE IP LAB(ドローン・アイピー・ラボ、東京)の代表で弁理士の中畑稔さん、行政書士吉田ともえ事務所(東京)の代表で行政書士の吉田智恵さん。3人ともドローンに詳しい専門家としてドローンに携わる関係者に頼られています。
 小林さんは、ゲストである3人の〝士業〟について、ドローンを使ったプロジェクトを動かそうとするときに順番に沿ってわかりやすく解説。ドローンに強いことを特徴にしている〝士業〟について、「ドローンの知識があり、人脈も持っているため、相談事について広範囲にわたり、踏み込んだ助言が可能な点で、お役にたてる可能性が高い」と説明しました。
また「依頼者の気づいていないリスクを提示することができ、手続きをふむことでそのリスクを軽減できます」と役割について話をしました。

トップバッターはNX法律事務所NX特許事務所(東京)の共同代表で、弁護士の小林幸平さん。忙しい中分かり易くお話していただいた。

著作権リスクを最小化する5つのポイントを中畑さんが提示

 弁理士の中畑さんは、特許、著作権など知的財産戦略の専門家です。この日はドローンに携わる方々からの問い合わせの多い、著作権について重点的に説明しました。他人が制作した作品を引用する場合に不安になる引用トラブルについて、トラブルをこじらせにくい5つのポイントを解説しました。
 中畑さんがポイントとして挙げたのは①引用の必然性があること、②作品内では作者の独創性が中心、引用はあくまでも引き合いに出されているいわゆる主従関係があること、③引用部分が明確に区別されていること、④引用が作者の意図でオリジナルであること、⑤出展を明示することーの5点。
それでも「これでかなりトラブルを軽減できますが、それでも文句を絶対に言われない、というものではありません。引用するさいには、許可を求めることを、強くおすすめします」と念を押しました。中畑さんの話はこのほか、パブリシティ権などにも及びました。

盲点になりがちな権利関係について話していただいたDRONE IP LAB(ドローン・アイピー・ラボ、東京)の代表で弁理士の中畑稔さん。

「海で飛ばしたい」の代わりに「どこの海か」を明確に 吉田さん

 行政書士の吉田さんは、ドローンの飛行申請で多い相談から話をはじめました。「海で飛ばせますかといった相談を多く受けるのですが、実はそれだけでは答えられません。なぜなら、海といっても場所によって異なるからです。どこの海でどんな目的で、どう飛ばしたいのか、ということをお話いただけると、具体的なお話ができます」と話すと、会場からはうなずく姿がみられました。
 また、吉田さん自身がドローンの操縦士でもあることから、夜間にドローンを飛ばすさい、機体が目視で確認しやすくする電気で光るパーツをとりつけるさいの経験談をまじえて、本体にパーツを付け加えると「改造」にあたり、申請が認められない恐れがあるなどと指摘し、そのさいの記入の仕方などを伝授しました。このほか、「包括申請」の落とし穴などにも触れ、来場者がメモにペンを走らせていました。
 実力と人気のあるゲストの持ち味をさらに引き出したのが、ドローン好きな女子チームを編成して、全国でドローン普及活動を実践しているササモモ(佐々木桃子)さん。この日も場内を見渡しながら、来場者の頭に浮かんだ「?」をすかさず質問し、おもしろ回答を引き出していました。
 ササモモさん自身もとても充実した時間だったようで、「とっても実践的で役に立ちました」と笑顔で感想を述べていました。

自身ドローンパイロットでもありDJI認定ストア新宿にも勤める、行政書士吉田ともえ事務所(東京)の代表で行政書士の吉田智恵さん。実戦的なお話は参加者の多くが真剣に聞き入っていた。

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ドローンの研究、活用、実装に力を入れている慶應義塾大学で、単位にならないゼミがスタートし、活動が活発化している。指導しているのは慶大SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表。登録者は経験者、未経験者、高校生ら16人で、原則毎週1回、強い好奇心を持ち寄って教室を熱気で満たしている。