〝ジドコン〟が都内で説明会 約20社が参加 「自動車からドローンまでの安全教育を」

〝ジドコン〟が都内で説明会 約20社が参加 「自動車からドローンまでの安全教育を」

 自動車学校のドローンスクール化を推進する「全国自動車学校ドローンコンソーシアム」(ジドコン)が、東京・秋葉原で自動車学校向けの説明会を開き、約20の自動車学校が参加した。趣旨に賛同する自動車学校は今後、ドローンの技能認証の取得、講師講習の受講などの手続きを進める。早ければ年明けにも加盟スクールが誕生する見込みだ。


JUIDA管理下でドローンスクールに

 ジドコンに加盟するには、指定自動車学校であることが要件だ。ドローン技能認証の管理団体のひとつ、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の認定スクールとなり、「メーカー系講習は除き、他の管理団体は不可」と説明されている。人口集積エリア内に複数が競合しないように認定する意向だ。所定の講習を受講したり、指導員養成研修に参加したりといった所定の手続きを段階的にすませると、ジドコン加盟を示す統一ロゴを表示することができる。
 ジドコンの講師は指導実績や面談結果などに応じて「検定員」「教官」「指導員」「淳指導員」の4段階があり、「検定員」になるには、100時間以上のドローンの飛行経験、指導経験を積み、ジドコン理事との面談が必要になるという。
 この日の説明会には、全国の指定自動車学校としてドローンスクール開校の先駆けとなった株式会社江刺自動車学校(岩手県奥州市)の朽木聖好社長や、同校の自動車の教官で、ドローンの専任講師でもある鈴木良隆氏、同校とアライアンスを提携し、同校の開設を支援した福島ドローンスクールの小林康宏代表らがジドコンの説明を行った。

約20社がたずねたジドコン説明会

自動車学校の存在会を高めるためにドローンスクールの運営を推進したいと決意を語ったジドコンの発起人でもある江刺自動車学校の朽木聖好社長

「展望がある、資産が活用でき、理念が一致」に参加者がメモ

 鈴木講師は自動車学校が少子化に伴う受講生減少に見舞われる中、江刺自動車学校が生き残りの選択肢として新規事業を模索した経緯を説明。中でもドローンについて「今後広がりが期待できる新しい分野であること、教習施設と教育経験というそれまでの資産が活用できること、交通安全を守る理念が従来業務と一致することがあげられた」と説明すると、参加者がいっせいにメモにペンを走らせた。
 また、江刺自動車学校は「岩手ドローンスクール」を開設してから募集したすべてのコースが満員となっていることを説明。「自動車学校の社会的な存在意義を追求したい」と話した。
 この日は、ドローン研究に力を入れている慶大SFC研究所「ドローン社会共創コンソーシアム」の事務局長、南政樹特任助教や、ドローン製造の最大手、DJIの日本法人、DJI JAPANアソシエイトマーケティングディレクター、柿野朋子さんも講演。ドローン操縦を楽しみながら修得するためのスマホアプリ「DRONE STAR」を開発した株式会社ORSOの坂本義規社長や、ドローンビジネスのプラットフォーム「drone market」を運営するdoの高原正嗣社長、行政書士の笠井慎一氏、ドローングラファーの渡辺秋男氏、弁護士の小林幸平氏らも駆け付けた。
 参加者の一人は「自動車学校はこのままでは市場が縮小する一方だと感じ参加した。ドローンに展望があることや、すでに集客にも期待が持てると感じた」と話していた。
 ジドコンは今後、随時説明会を開催する。

 ジドコン:https://jidocon.org/

江刺自動車学校がドローン事業を選んだ理由に、多くの参加者がペンを走らせた

江刺自動車学校の事例を説明する鈴木良隆さん

ドローン初心者にも分かりやすい説明をしたDJI JAPANの柿野朋子さん

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