G空間EXPOに登場したドローンと最先端の測量機器

G空間EXPOに登場したドローンと最先端の測量機器

10月12日から14日までの3日間。日本科学未来館(東京・お台場)で、G空間EXPO 2017が開催された。測位や測量技術を活用して、時間と場所を生活や産業に役立てる技術がG空間。G空間の情報を活用するために、最新の測量機器やドローンによるソリューションが展示されていた。


エアロボマーカーの事例や測量の効率化をアピールするエアロセンス

 自律型無人航空機(UAV)とクラウドサービスを組み合わせた産業用ソリューションを提供しているエアロセンス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:谷口恵恒)は、エアロボマーカー(GPS受信機内蔵型対空標識)を活用した「エアロボ測量2.0」を展示していた。「エアロボ測量2.0」は、エアロセンス製のドローンを利用し、対空標識による座標の自動取得と、クラウドによる高速なデータ解析を提供する測量サービス。導入事例で紹介されている大林組によれば、従来はGNSSローバによるマーカーの測量で4時間かけていたGCP測量の時間が、エアロボマーカーによって2時間に短縮されたという。また解析時間も、12時間から3時間になり測量全体に要する時間短縮の効果が評価されている。会場でエアロボマーカーを紹介していた嶋田悟取締役は「すでに測量機器検定の2級を取得しているので、ドローンを活用するだけではなく、エアロボマーカー単独でも設置してボタンを押すだけで1時間で測量できます。現在は、エアロボマーカーの販売代理店を募集中です」と話す。

エアロボマーカーの販売代理店を募集するエアロセンスの嶋田悟取締役

高性能なレーザースキャナーのRIEGL

 国内ではルーチェサーチや中日本航空などが高精度な測量に活用している高性能なレーザースキャナーのRIEGLが、UAVに搭載できるモデルを展示していた。同社のレーザースキャナーは、他社製品では取得できない反射エコーに含まれる複数の反射信号をデジタル処理して可視化したり、反射率データを使用して対象物の素材を分析できるなど、高度な測量性能を備える。そのため、価格も高価になることから、飛行性能に優れたUAVでの利用が中心。同製品を国内で取り扱っている株式会社守谷商會の機械10部 第3課の多湖真市主務によれば「ルーチェサーチ社は、RIEGLの高性能なレーザースキャナーを利用していることで、競争力のあるレーザー測量を実現しています」と話す。

高性能なレーザースキャナーのRIEGLシリーズ

DJIのM200の販売を開始した快適空間FC

 レーザースキャナーなどの測量機器をDJI製のドローンに搭載して販売したり、自らも測量業務を請け負っている株式会社快適空間FCは、DJIのM200を展示していた。展示していたモデルは、最上位のRTKにデュアル下方ジンバルを装備したもの。同社の野々村純一氏は「2つのカメラを同時に搭載して飛行できると、ソーラーパネルの点検などの業務で、赤外線とRGB画像を同時に撮影できるので、ホットスポットの位置などを通常の画像でも確かめられるので便利になります」と話す。すでに、M200の販売を開始して、多くの問い合わせが寄せられているという。

DJIのM200を展示していた快適空間FC

ドローンを飛ばす楽しさを体験できるシミュレーションコーナー

 展示コーナーの一角には、公益社団法人日本測量協会がドローンのシミュレーションコーナーを設けていた。PCの画面とコントローラーが置かれ、メニューから操縦したい機体を選ぶと、画面の中でドローンを飛行できる。地上からの操縦者による視点だけではなく、ドローンの後方やFPVなどの視点にも切り替えられるので、来場した子供たちは楽しそうに操縦していた。

公益社団法人日本測量協会のドローンのシミュレーションコーナーで楽しむ子供たち

この記事のライター

関連する投稿


エアロセンスが「エアロボクラウド」並列処理の実装で、写真測量処理の大幅な高速化を実現

エアロセンスが「エアロボクラウド」並列処理の実装で、写真測量処理の大幅な高速化を実現

エアロセンス株式会社(東京都文京区)は、 産業用ドローン向け i-Construction 対応クラウドサービス「エアロボクラウド」で、 クラウド並列処理の実装により、写真測量処理の大幅な高速化を実現し、3D モデル の 即 日仕上げが可能な改良版を9月26日にリリースした。


エアロセンスが有線給電ドローンを活用したライブ撮影システムで音楽ライブ中継初運用

エアロセンスが有線給電ドローンを活用したライブ撮影システムで音楽ライブ中継初運用

エアロセンス株式会社(東京都文京区)は、このたび、同社製の有線給電ドローンを活用した高画質ライブ撮影システムをソニービジネスソリューション 株式会社(東京都港区)と構築し 、静岡放送株式会社の主催イベント 「超ド S フェスタしずおか」の音楽ライブ中継で初運用した。


日本で100km超の自律飛行に挑むエアロセンスと米スウィフト社

日本で100km超の自律飛行に挑むエアロセンスと米スウィフト社

7月12日。エアロセンス株式会社(本社:東京都文区、代表取締役:谷口恵恒)は、スウィフ スウィフト・エンジニアグ株式会社(本社:カリフォル州サクレメンテ、代表取締役:リック ハイス)と、VTOL(垂直離着陸型固定翼)ドローンを国内で事業化すると発表した。


エアロセンスがGPSマーカーとドローンを連携させた測量ソリューション 「エアロボ測量2.0」のサービス提供開始

エアロセンスがGPSマーカーとドローンを連携させた測量ソリューション 「エアロボ測量2.0」のサービス提供開始

エアロセンス株式会社は国交省の推進するi-Constructionで、3DモデルデータをベースとしたICT施工の普及が進む中、ドローンを連携させたソリューションによって、これまで普及の足かせになっていた現場での測量工数とデータ後処理工数を大幅に削減する「エアロボ測量2.0」のサービスの提供を7月から開始したと発表した。


エアロセンスとERIソリューションがドローンを活用した非破壊検査で提携

エアロセンスとERIソリューションがドローンを活用した非破壊検査で提携

エアロセンス株式会社(東京都文京区、代表取締役:谷口恵恒、以下エアロセンス)は、株式会社ERIソリューション(東京都港区、代表取締役:横瀬弘明、以下ERIソリューション)と業務提携し、ドローンを活用した非破壊検査の実用化を目指す。


最新の投稿


エアバス、ドローン型4人乗り自律飛行ヘリ「CityAirbus」の試験飛行を2018年末に開始

エアバス、ドローン型4人乗り自律飛行ヘリ「CityAirbus」の試験飛行を2018年末に開始

 Airbus傘下のAirbus Helicoptersは、ドローン型4人乗り自律飛行ヘリコプター「CityAirbus」の飛行試験を2018年末に開始する。


【ドローン × 地理学】早稲田大学「地理学研究会」が挑んだドローンで探求する地理学(1)

【ドローン × 地理学】早稲田大学「地理学研究会」が挑んだドローンで探求する地理学(1)

早稲田大学「地理学研究会」、通称「ちりけん」は、1950年に創立された大学公認のサークル。現在の部員数は約70名。「地理を楽しみ、地理で楽しむ」を基本方針に、高低差や暗渠を愛する人たちが集う。そんな「ちりけん」がドローンの空撮に挑んだ。


森林文化アカデミー と合同会社空創技研プロペラが「林業にドローンを活用しよう!〜第2弾〜」開催

森林文化アカデミー と合同会社空創技研プロペラが「林業にドローンを活用しよう!〜第2弾〜」開催

森林文化アカデミー (岐阜県美濃市)と合同会社空創技研プロペラ(岐阜県各務原市)が第2回目となる「林業にドローンを活用しよう!」開催し、ドローンの具体的な操作方法や使い方含め、デモンストレーションと研修を行い、林業の業務の中でのドローン活用を考えるきっかけを提供する。


CNNが米国初となる群衆上のドローン撮影の包括的な許可を得る

CNNが米国初となる群衆上のドローン撮影の包括的な許可を得る

10月18日。米国メディア大手のCNNは、連邦航空局(FAA)から航空法107条の免責を受け、群衆の上でもドローンを自由に飛行させて撮影できるようになったと発表した。


侵入ドローン対処、妨害電波で無力化(三菱電機)・ネットで捕獲(日本エム・アイ・シー)「テロ対策特殊装備展(SEECAT)」

侵入ドローン対処、妨害電波で無力化(三菱電機)・ネットで捕獲(日本エム・アイ・シー)「テロ対策特殊装備展(SEECAT)」

世界各地でテロのリスクが増し、テロ対策が重大な課題となっているなか「テロ対策特殊装備展(SEECAT)」が10月11日から13日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。11回目となる今年は、100社を超える企業、団体が出展するほど盛況でドローン関連の出展も目立った。