ドローンの存在感が増す【全日本模型ホビーショー】

ドローンの存在感が増す【全日本模型ホビーショー】

9月30日と10月1日の二日間、東京ビッグサイトの東7・8ホールで、第57回となる全日本模型ホビーショーが開催された。会場には各種の模型やホビー商品が数多く展示されていたが、その中でもホビー用ドローンの存在感が増し、多くの来場者の注目を集めた。


ミニドローンから競技用ドローンまで豊富に揃ったホビー用ドローン

来場者から注目の京商の体感型のシミュレーター。

 今年のホビーショーの会場には、展示ブースのあちらこちらで、ドローンをデモフライトするためのケージが設置されていた。その多くは、200g未満のミニドローンが中心で、仏Parrot社はホビーショーに合わせて新製品を発表していた。また、各ブースで展開されていたデモフライトの中でも、ひときわ多くの来場者の注目を集めていたのが、セキドによるDJI製品の飛行だった。小型のSparkから空撮用ドローンのInspire 2に大型ドローンのAGRAS MG-1 まで、数多くのドローンを大型ケージの中で飛ばし、その迫力と安定した飛行の様子を紹介していた。その他に、京商ではFPV機能を備えた新型モデルを紹介するために、特設のレースコースを設営し、体感型のシミュレーターも展示していた。
 一方、小型で軽量のトイドローンを展示しているホビーメーカーの多くは、飛行の容易さや安定したホバリング性能などをアピールしていた。さらに、産業用ドローンで有名なプロドローンでは、競技用ヘリコプターのF3Cモデル「PDH-02C」を展示していた。「PDH-02C」は、カーボン素材と接着技術などを組み合わせて、従来に比べ軽量かつ剛性を高めたボディに特長があり、日本選手団長を務める国井伸也(同社開発部長)監修により、特別に開発された競技専用モデルになる。同社では、競技用モデルの開発で得られたノウハウを産業用ドローンにも応用していく考えで、今後はフライトコントローラーなども独自に開発していく計画だという。
 今年で57回目となるホビーショーは、国内の玩具やホビーメーカーを中心に、模型やラジコンに鉄道模型などが数多く紹介されてきた。今年も各社が最新のミニチュアモデルやプラモデルにラジコンなどを展示していたが、京商などの老舗ホビーメーカーもFPVドローンを中心に紹介するなど、ホビーとしてのドローンの存在を強く感じられる展示会となっていた。

会場では性能の向上が著しい200g以下のトイドローンが数多く展示された。

プロドローンはシグルローターの競技用ヘリコプターのF3Cモデル「PDH-02C」を展示。

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