中国JD X社が「ドローン+ローバー」のスマート物流をNVIDIAのAIで開発中

中国JD X社が「ドローン+ローバー」のスマート物流をNVIDIAのAIで開発中

中国で開催されたNVIDIA社のGTC(GPU Technology Conference) Chinaで、eコマース大手のJD.comのイノベーション研究所である JD X社が、ドローンとローバーを組み合わせたスマート物流システムの開発に、NVIDIA社のAIを採用すると発表した。


北京市、四川省、陝西省、江蘇省などが協力して配送ドローンなどを開発

20kgのペイロードがあるJDrone H1

 スマート物流システムの開発に取り組んでいるJD X社は、中国のeコマース大手のJD.comの研究部門。JD X社は、中国の北京市、四川省、陝西省、江蘇省などの協力を得て、ドローンによる配送や農業に捜索救助活動に使用する試験的なイニシアティブを開始すると発表した。JD X社は、これまでに7種類のドローンを製品化している。その中で、JDrone H1は、2060 x 2060 x 700mmのサイズに6つのプロペラを備え、20kgのペイロードがあり、最大54km/hで飛行できる。JD X社はこのH1ドローンと開発中のJDroverという配送ロボットを組み合わせて、スマート物流を実現する計画。JDroverは、どんな狭い道でも通れるローバー型ロボットで、NVIDIA社のJetsonを搭載し、顔や歩行者や信号に標識などを識別して、混雑している街中でも走行できるようにする計画。JD X の JDrover チームの責任者Yuqian Li 氏は「複雑な屋外での状況認識を実施するには、卓越したディープラーニング機能や視覚処理機能を備えた小型のプラットフォームが必要です。当社のすべてのロジスティクス・配送イニシアティブに Jetson を採用したのは、高性能であるだけでなく、消費電力が低く、安価なためでもあります」と話す。今後の研究開発で、より多くのデータが蓄積され、アルゴリズムが最適化されれば、中国国内の、より複雑な場所にも JDrover を展開できるのではないかと JD X では期待している。また今後5年間で、100万台を超えるドローンの販売も見込んでいる。

NVIDIA社のJetsonを搭載するJD X の JDrover

この記事のライター

関連するキーワード


NVIDIA AI JD X JDrone JDrover

関連する投稿


第2回AI・人工知能EXPOでOPTiMがドローンを活用したスマート農業ソリューションを展示

第2回AI・人工知能EXPOでOPTiMがドローンを活用したスマート農業ソリューションを展示

第2回AI・人工知能EXPO(東京・ビッグサイト)で、株式会社OPTiM(東京都港区)がドローンを活用したスマート農業ソリューションを展示し、来場者の関心を集めた。


【ドローン × AI】NVIDIAのAIドローンが新たな自律飛行を目指す

【ドローン × AI】NVIDIAのAIドローンが新たな自律飛行を目指す

AIの先端技術を開発する米国NVIDIA社は、ロボットやドローンとAIの活用が、新たな市場を創出すると予測する。NVIDIAのセミナーから、AIドローンの新たな可能性を探る。(田中亘)


ミツイワとNTTコムウェア、ドローンによる漁業密漁の監視抑止に画像認識AI 「Deeptector®」 を採用し検証を開始

ミツイワとNTTコムウェア、ドローンによる漁業密漁の監視抑止に画像認識AI 「Deeptector®」 を採用し検証を開始

 ミツイワ株式会社(東京都渋谷区)は、ドローンによる漁業密漁の監視抑止サービスにおける映像解析に、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(東京都港区/ NTTコムウェア)の画像認識AI 「Deeptector®」*1を採用することを決定、漁場におけるフィールド検証を4月から開始する。


【ジャパンドローン2018】DJI の機体をプラットフォームに。各種ソリューションを紹介

【ジャパンドローン2018】DJI の機体をプラットフォームに。各種ソリューションを紹介

ジャパンドローン2018でDJI 株式会社(東京都港区)は、DJIの機体をプラットフォームにした様々なソリューションを展示し、機体の対応能力の高さを示した。


日立システムズが「自動劣化診断機能」でドローンによる構造物の点検作業を効率化

日立システムズが「自動劣化診断機能」でドローンによる構造物の点検作業を効率化

株式会社日立システムズ(代表取締役 取締役社長:北野 昌宏、本社:東京都品川区/以下、日立システムズ)は、株式会社日立建設設計 (取締役社長:橘 滋夫、本社:東京都千代田区/以下、日立建設設計)と協力し、構造物の劣化箇所をAIで自動診断する「自動劣化診断機能」を「ドローン運用統合管理サービス」に追加した。


最新の投稿


機体のおしゃれ「DroneWraps」の作業現場潜入記 マイスター三原さんのプロの腕

機体のおしゃれ「DroneWraps」の作業現場潜入記 マイスター三原さんのプロの腕

 ドローンの機体にカラーフィルムを貼ってカスタマイズを楽しむユーザーが増えている。この市場をリードし、業界の第一人者からも評価を得ているのが株式会社ダイヤサービス(千葉市)のラッピングサービス「DroneWraps」で、現在も注文が全国から相次いでいるという。同社の工房「DRONE GARAGE」に潜入した。


火薬を使わない軽量なドローン用パラシュート

火薬を使わない軽量なドローン用パラシュート

DRONE RESCUE SYSTEMS社(オーストリア、グラーツ)は、火薬を使わずにゴムで機能するドローン用パラシュートを製品化した。(田中亘)


DJI、世界中の絶景空撮作品を「東京カメラ部 2018 写真展」に出展

DJI、世界中の絶景空撮作品を「東京カメラ部 2018 写真展」に出展

DJI JAPAN 株式会社(東京都港区)は、 4 月 26 日 (木)から 5 月 5 日(土)まで、渋谷ヒカリエにて開催される「東京カメラ部 2018 写真展」に協賛し、日本の四季や世界各国から集められた空撮作品を出展する。


ドローンの識別システム市場は2022年までに年平均で64%の成長予測

ドローンの識別システム市場は2022年までに年平均で64%の成長予測

米国ヒューストンのリサーチ N レポート社は、グローバルUAV識別システム市場調査レポート2017を発表し、2022年までに年平均成長率(CAGR)が64%に達すると予測した。


国交省、「ドローン✕インフラメンテナンス」セミナーを開催 第1回はドローン関連政策・技術開発動向

国交省、「ドローン✕インフラメンテナンス」セミナーを開催 第1回はドローン関連政策・技術開発動向

インフラメンテナンス国民会議では、小型無人航空機によるインフラ点検・診断技術の試行・導入等を支援するための情報交換の場となることを目指し、以下のとおり、行政担当者や民間事業者等を対象としたセミナーを開催します。