ドローン米プロジェクト「リモートセンシング勉強会」技術×農業の今を知る

ドローン米プロジェクト「リモートセンシング勉強会」技術×農業の今を知る

ドローン米の初回購入の特典として、「農業リモートセンシング勉強会」が9月26日、大手町の産経新聞社で開催された。最先端で技術と農家をつなげているドローンジャパン社代表取締役会長の春原久徳氏が、農業リモートセンシングの最新情報や成果などを紹介した。


当サイトで販売しているドローン米の購入者を対象に開かれた「リモートセンシング勉強会」では、リモートセンシングの第一人者であるドローンジャパン社代表取締役会長の春原久徳氏が日本の農業を熱く語った=9月26日、東京・大手町の産経新聞社

ドローンによる農業リモートセンシングの実践

 春原久徳氏が代表取締役会長を務めるドローンジャパン社は、ドローン関連のコンサルティングやドローンエンジニアの養成塾、そして【ドローン米】のための農業リモートセンシングを事業として推進している。今年の4月から9月にかけては、マルチコプター型ドローンと固定翼ドローンを使い、北海道や千葉に岡山など全国各地の圃場や畑のリモートセンシングを実践してきた。その取り組みは、2016年から続いているもので、昨年の400ヘクタールに対して、今年は4000ヘクタールの延べ面積にある田畑をセンシングしてきたという。国内では、圧倒的な数の農業リモートセンシングを実践してきた春原氏は「ドローンを使ったリモートセンシングは、ノウハウの塊です。利用するドローンの飛行性能と搭載するカメラの精度に合わせて、どの高度で飛ばすのがベストか、センシングしたデータをどのように活用するのか、そうした運用を確立していくためには、どれだけ多くの飛行を実践したかが重要です。農業リモートセンシングは、実践した者でなければ分からない知見やデータが膨大に蓄積されていきます」と取り組みの成果を語る。
 一方で課題もある。それは「利用するドローンによっては、機体制御用のプロポに自動飛行のためのタブレット、そして収集してデータを利用するためのPCなど、多くのデバイスを持ち歩かなければなりません。こうした煩雑なデバイスの取り扱いを簡素化し、誰でも簡単に農業リモートセンシングができるようなソリューションを提供することも、ドローンジャパンとして取り組むべき課題だと捉えています」と話す。

来年は40000ヘクタールの農業リモートセンシングに挑む

 勉強会には、岡山で棚田を育てている参加者も駆けつけ、熱心に春原氏の講演を聞いていた。講演後の質疑応答では、Phantom 4などの簡易な空撮ドローンでも、農業リモートセンシングは可能か、といった質問が寄せられた。それに対して春原氏は「マルチスペクトルカメラやサーマルカメラのような高性能なセンサーデバイスと比較すると、空撮用の簡易なカメラでは正確な圃場のセンシングは無理です。しかし、稲の生育状況の確認や水の流れなどを確認するだけであれば、Phantom 4でも役に立つと思います」と答えていた。さらに「来年は今年の10倍にあたる40000ヘクタールの述べ面積の農業リモートセンシングを実現する計画です。これだけのデータを収集していくことで、さらに解析の精度を上げていけます。将来的には、40万ヘクタールも目指します」と春原氏は展望を語った。

今年、北海道旭川市の市川農場で行ったリモートセンシングの画像を使って解説する春原氏

この記事のライター

関連する投稿


【ジャパンドローン2018】ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは

【ジャパンドローン2018】ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは

一般社団法人セキュアドローン協議会は、ジャパンドローン2018のオープンステージで、会長の春原久徳氏が「ドローンの業務利用におけるセキュリティ対策とは」と題する講演を行った。


米国でDJI Phantom 4用の農業リモートセンシング向けジンバルが登場

米国でDJI Phantom 4用の農業リモートセンシング向けジンバルが登場

2018年2月22日。米国ミネアポリスのSentera社は、DJI Pahntom 4シリーズに取り付けられる小型のジンバルSentera Micro Gimbalを発表した。同ジンバルを取り付けたドローンは、精密農業のリモートセンシングが可能になる。


旭川でスマート農業シンポジウムを開催(1)

旭川でスマート農業シンポジウムを開催(1)

一般社団法人セキュアドローン協議会は、2018年2月16日に北海道旭川市のJA会館で、スマート農業シンポジウムを開催した。代表理事の春原久徳会長の特別講演や、農業生産者に研究機関の研究員などがパネルディスカッションに参加し、日本の農業とドローンに関する熱い議論が交わされた。


ドローンジャパン「ドローン米2018 キックオフイベント」開催 篤農家5氏のドローン米食べ比べ

ドローンジャパン「ドローン米2018 キックオフイベント」開催 篤農家5氏のドローン米食べ比べ

ドローンを活用した先進農業に取り組むドローン・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝俣喜一朗)は、2018年度の栽培に向けた“応援チーム”を結成する目的で、ドローン米2018 キックオフイベントを都内で開催した。


トルビズオンはドローンジャパンの春原久徳氏を講師に、開発者向け「ドローンソフトウェア開発概要講座」2/13(火)。

トルビズオンはドローンジャパンの春原久徳氏を講師に、開発者向け「ドローンソフトウェア開発概要講座」2/13(火)。

ドローン・コンサルティング事業を手がける株式会社トルビズオン(福岡市中央区)は、福岡市内で、開発者向けの「ドローンソフトウェア開発概要講座」を2月13日に開催する。


最新の投稿


i-Construction推進展② 「日立建機×ドローンママ」が測量市場への女性進出を後押し

i-Construction推進展② 「日立建機×ドローンママ」が測量市場への女性進出を後押し

7月18日~20日、東京ビッグサイトで開催された「i-Construction推進展」に、日立建機とドローンママがコラボレーションした展示ブースが設けられた。ドローンママの代表を務める飯原夏子氏が、愛機のMatrice 200を展示してパイロット養成の重要性を訴えていた。


「風になった感動」 奈良県ドローン空撮総集編

「風になった感動」 奈良県ドローン空撮総集編

奈良県ドローン空撮総集編。


テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

送電設備に取り付けた気象観測想定データを利用した世界初となる、ドローン自動飛行制御を実施。


「福島ロボットテストフィールド」が一部開所 ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点

「福島ロボットテストフィールド」が一部開所 ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点

ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点として、「福島ロボットテストフィールド」が7月20日に一部開所した。安全・円滑に飛行試験ができる環境を整備し、世界に先駆けたドローン物流等の実現を加速します。試験の第一弾として、8月9日に運航管理の公開試験を行う。


i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

建設現場の生産性を向上し、国土交通省が推進する「i-Construction」の推進を支援することを目的に、7月18日~20日、東京ビッグサイトで「i-Construction推進展」が開催させた。ドローンを活用したソリューションは、当たり前となり、特に非GPS環境下で精度の高い運用に、来場者の関心が集まっていた。