【慶大×田村市】講座2回目で空撮にチャレンジ 飛行申請準備も

【慶大×田村市】講座2回目で空撮にチャレンジ 飛行申請準備も

 慶大と〝ドローン連携協定〟を結んでいる福島県田村市で8月7日、福島県立船引高校のドローン特別講座の第2回が行われ、トイドローンで指ならしをした生徒たちは、前回、郡山測量設計社から寄贈されたPhantom4などを操縦し、空撮の基本を学びました。


フェス、サミット、防災訓練 幅広い生徒の活躍の場

 この日は指導役の慶大SFC研究所・ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹事務局長から、生徒達のために用意されている舞台についての説明がありました。
 南事務局長によると、9月9日に田村市内で開催される音楽フェス「One+Nation」のドローンでのボランティア撮影、同じフェスで会場内に設けられるドローンブースでの体験指導隊、10月下旬締め切りのCM大賞への応募、11月中旬に開かれるドローンサミットで登壇が、検討されています。
 市内で行われる音楽フェスは、レゲエグループ湘南乃風の若旦那や、モデルで歌手の三戸なつめら著名アーティストが多く出演する「地方発信型野外フェス」で、全国各地で数カ所を会場に行われ、田村市が今シーズンの皮切りとなります。本番前の会場の様子をドローンで空撮し、映像を会場で流すなどが検討されています。具体的な活動方法は今後、つめていきます。
 こうした舞台での活躍に備え、実技では基礎練習と空撮の両方に取り組みました。まずは体育館で、トイドローンを使った基礎技術の訓練。この日はドローンをビジネスで活用し、講習もしている株式会社糺の森(東京)の土方愛玲奈さんがかけつけ、生徒達の練習を手伝いました。

講座冒頭は南助教の座学。音楽フェス、防災訓練、ドローンサミットと活躍の場を示して生徒の好奇心をかきたて、意欲に火をつける

体育館でホバリング。基礎練習もおろそかにしない

スピン、サークル・・・ 自在にこなす生徒も

 「腰の高さでホバリングしてください。次に、2メートルの高さまで上昇させてください。10数えて腰の高さまで降ろして下さい。その高さをキープしたまま、前進させてください。ラインのところまでたどりついたら、戻りましょう。その高さをキープしてスピンをさせてください。スピンをさせながら上昇をさせてみましょう。そこでサークルを描いてみましょう」
 生徒達の中には、やすやすと南事務局長の指示通りに動かす強者もいて、成長の早さが伺えました。また1回目に取り組んだ、左手にプロポを持ったまま、右手で持ったトイドローンを放り投げてフライトさせ、自分の手元におろすリリース・アンド・キャッチに挑戦し、成功させている生徒もいました。

「上昇させて」「前進させて」「スピンをさせて」「サークルを描こう」-。南事務局長が次々と繰り出す操作指示を難なくこなす生徒も

飛行時間10時間へ 田村市内をフライトする飛行申請を準備

 トイドローンでの基礎練習後に、校庭に出て空撮に挑戦しました。プロポの扱い方は、南事務局長、土方さんがマンツーマンで指導。第2期としては初の空撮ですが、トイドローンで指ならしをしていた成果か、安定性のより高いファントムのフライトは、多くの生徒がこなしていました。この日は青空の広がる好天にめぐまれ、生徒達は白い機体を見上げていました。
 ただ、南事務局長は、操作していない生徒を飛行予定エリアで警戒にあたらせ、フライトが簡単であっても、安全確保策に万全を期すことの大切さを繰り返し指導しました。空撮に取り組むなど、基礎から応用に進むにつれて、とかくおろそかになりがちな安全確保ですが、そこは絶対におろそかにさせない、という決意の表われでもあります。生徒達も指導に従って、交代で見張り役を担当しました。
 ところで、生徒達は、受講したさいや、自主練習などの飛行時間を記録するよう、指導を受けています。この日の講座がスタートする前の時点で、先週の第1回を終えてからすでに累計で4時間飛ばした生徒がいました。南事務局長は、田村市内でのドローンの飛行申請をする考えで、その目安となる10時間が当面の目標です。生徒たちはこれから自主練習も含めて、10時間のフライトを目指すことになります。
 この日の練習では、体育館での基礎練習にも、校庭での空撮にも、郡山測量設計社から寄贈されたドローンが活躍しました。
 次回のドローン特別講座は8月24日の予定です。

講座2回目で早くもファントムに挑戦。広々とした校庭で青空にフライト

助っ人で駆け付けた株式会社糺の森の土方愛玲奈さんもプロポの扱い方を指導

ファントムを操作するプロポの扱い方を南政樹事務局長から教わる生徒達

この記事のライター

関連する投稿


【慶大×田村市】RCラボの熊谷さん登壇 マイクロドローンとプログラミング体験で目がキラキラ!

【慶大×田村市】RCラボの熊谷さん登壇 マイクロドローンとプログラミング体験で目がキラキラ!

 福島県田村市にある県立船引高等学校で開催されているドローン特別講座は7月14日、国内ドローンレースの普及に力を入れている合同会社RCラボ、熊谷昭一さんを講師に迎え、マイクロドローンとプログラミングの面白さを伝える講義を展開した。


【慶大×田村市】ドローンスクール講師も驚く上達ぶり 特別講座第3期、快調

【慶大×田村市】ドローンスクール講師も驚く上達ぶり 特別講座第3期、快調

 ドローンによる活性化に取り組む福島県田村市で6月30日、高校生向けのドローン特別講座が福島県立船引高校で開かれた。この日は田村市の校長、広島県神石高原町の入江嘉則町長講座ら多くの来訪者が視察した。


【慶大×田村市】船引高校での特別講座第3期開始 「まずは4つの言葉を覚えよう」

【慶大×田村市】船引高校での特別講座第3期開始 「まずは4つの言葉を覚えよう」

 慶大と包括連携協定を締結した福島県田村市で、市内の福島県立船引高校を対象にしたドローン特別講座第3期が6月15日に始まった。未経験の生徒に経験者、卒業生らも加わった。ドローンコンソーシアムたむらの関係者も見守る中、指導を務める慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表は「まずこの言葉を覚えよう」と切り出した。


【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

【慶大×田村市】「コンソーシアムたむら」会員向けに飛行体験会 実機に触れ活用推進を

 慶大との包括連携協定に基づきドローン活用に力を入れる福島県田村市の活用推進団体、ドローンコンソーシアムたむらは22日、市内の共有事業施設「テラス石森」でコンソーシアム会員向けのドローン飛行体験会を開いた。実機に触れることで、ドローン活用推進機運を高める狙いだ。


【慶大ドローン】ドロゼミ学生、実践へ 「10時間飛行」「手続き」を経験し即戦力人材に

【慶大ドローン】ドロゼミ学生、実践へ 「10時間飛行」「手続き」を経験し即戦力人材に

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を拠点に活動しているドローン研究の「ドロゼミ」メンバーが、人口集中地区での空撮依頼に対応することを想定し、いわゆる包括申請をするなど、実践的な取り組む。身に着けた知識、技量を社会で生かす力も育み、即戦力となるための準備に入った。


最新の投稿


i-Construction推進展② 「日立建機×ドローンママ」が測量市場への女性進出を後押し

i-Construction推進展② 「日立建機×ドローンママ」が測量市場への女性進出を後押し

7月18日~20日、東京ビッグサイトで開催された「i-Construction推進展」に、日立建機とドローンママがコラボレーションした展示ブースが設けられた。ドローンママの代表を務める飯原夏子氏が、愛機のMatrice 200を展示してパイロット養成の重要性を訴えていた。


「風になった感動」 奈良県ドローン空撮総集編

「風になった感動」 奈良県ドローン空撮総集編

奈良県ドローン空撮総集編。


テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

送電設備に取り付けた気象観測想定データを利用した世界初となる、ドローン自動飛行制御を実施。


「福島ロボットテストフィールド」が一部開所 ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点

「福島ロボットテストフィールド」が一部開所 ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点

ドローン長距離飛行・運航管理の世界初の試験拠点として、「福島ロボットテストフィールド」が7月20日に一部開所した。安全・円滑に飛行試験ができる環境を整備し、世界に先駆けたドローン物流等の実現を加速します。試験の第一弾として、8月9日に運航管理の公開試験を行う。


i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

建設現場の生産性を向上し、国土交通省が推進する「i-Construction」の推進を支援することを目的に、7月18日~20日、東京ビッグサイトで「i-Construction推進展」が開催させた。ドローンを活用したソリューションは、当たり前となり、特に非GPS環境下で精度の高い運用に、来場者の関心が集まっていた。