米AkitaBoxとPrecisionHawkがビル設備管理のドローン活用で連携

米AkitaBoxとPrecisionHawkがビル設備管理のドローン活用で連携

6月26日。米国ウィスコンシン州のソフトウェア企業AkitaBox(アキタボックス)は、同社の提供するクラウド上のビル管理ソフトウェアで、ドローン ソリューション ベンダーのPrecisionHawk(プレシジョンホーク)とパートナーシップを結ぶと発表した。


建物の施設情報を視覚化するAkitaBoxとドローンの協力関係

AkitaBoxの主な特長

 AkitaBokはビルなどの建物に関する総合的な施設を管理するソフトウェアを提供している。同社によれば、ビルの建設にかかるコストの約3倍も、施設などの維持管理に費やされているという。同社のソフトウェアは、建物の施設情報を視覚化し、保守管理の効率やコストの改善に役立つ。このAkitaBokに取り入れる建物の情報のひとつに、ドローンで撮影したデータを連携させる目的で、同社はPrecisionHawkと提携した。
 AkitaBokのCharlie Jurgens氏が6月26日に公開したブログによれば、両社の提携は「バットマンとロビンのような協力関係だ」という。また、AkitaBoxの共同設立者のLuke Perkerwicz氏は「ドローンによる建物外部の検査は先進的な取り組みです。PrecisionHawkは、ドローン技術のマーケットリーダーであり、このパートナーシップにより、顧客に実用的な施設データをより迅速に提供できる機会が得られます」と話す。
 ドローンを施設管理で活用すると、建物の屋上や敷地のデータ収集を自動化できる。ドローンによる2D/3Dマッピングや面積測定が容易になり、サーマルイメージや建物の容量なども測定できる。PrecisionHawkの建設担当副社長であるJeff Freund氏は「PrecisionHawkのドローンとAkitaBoxの堅牢なソフトウェアを組み合わせることで、建物の管理方法は変わるでしょう。大量のデータを利用できるようになると、よりスマートな意思決定が可能になります。また、屋根に検査員が乗るための足場を構築する必要がなくなり、より安全な検査にもつながります」と話す。建物の屋根の検査では、技術者が実際に歩いてデータを収集している。ドローンを使うことで危険な屋上での作業が不要になり、数分で検査が完了する。結果として、コストの削減と検査員の安全性の向上につながる。そしてドローンと施設管理ソフトウェアを連携させることで、資産マッピングと建物の検査が統合され、施設の積極的なメンテナンスの効率化にも貢献する。

実験を行ったAkitaBokとPrecisionHawkのメンバー
左から:Chris and Nick(Pilot Extraordinaires)、Manny(保険エンタープライズセールス - PrecisionHawk)、Charlie(マーケティングコンテンツリード - AkitaBox)、Jeff(VP Construction- PrecisionHawk)

この記事のライター

関連する投稿


PrecisionHawkが米国での目視外飛行(BVLOS)の技術プラットフォームを発表

PrecisionHawkが米国での目視外飛行(BVLOS)の技術プラットフォームを発表

米国でドローンを活用したソリューションを展開しているPrecisionHawk社(代表:マイケル・チャゼン)は、最先端の音響検出技術などを組み合わせて、半径10km以内の航空機を識別する目視外飛行(BVLOS)対応ドローンの技術プラットフォームを発表した。(田中亘)


スカイロボット、米 PrecisionHawk社のドローン業務ソリューションの提供開始

スカイロボット、米 PrecisionHawk社のドローン業務ソリューションの提供開始

株式会社スカイロボット(東京都中央区)は、今年2月に提携した米国のドローンソリューション・ベンチャー PrecisionHawk USA Inc.(米・北カロライナ州) のドローン業務ソリューションの提供を5月から開始する。


米国PrecisionHawk社がDroners.ioとAirVidを買収し、ドローンパイロットの最大ネットワークを構築

米国PrecisionHawk社がDroners.ioとAirVidを買収し、ドローンパイロットの最大ネットワークを構築

米国ノースカロライナ州 - 2018年2月8日 - 企業向けドローンの大手プロバイダーPrecisionHawk Inc. は、Droners.ioとAirVidの買収を発表した。買収により、同社は15,000を越えるドローンパイロットのネットワークを形成する。


新たなドローンのパッケージメニューを展開する PrecisionHawk社の事業戦略

新たなドローンのパッケージメニューを展開する PrecisionHawk社の事業戦略

米国でドローンを活用したサービスを提供するPrecisionHawk(プレシジョンホーク)社は、新しい市場にドローンのサービスを拡大するために、5つのサービスパッケージを9月7日、発表した。


米PrecisionHawk社がマッピング用ソフトを無料で提供

米PrecisionHawk社がマッピング用ソフトを無料で提供

米国でドローンによる測量やリモートセンシングなどのソリューションを展開しているPrecisionHawk社(本社:米国、CEO:Michael Chasen)が、ドローンで撮影した画像データをマッピングし3Dモデルなどを作成できるPrecisionMapperを無料で提供する。


最新の投稿


日本から参戦したチームが世界10強入り! ボーイング協賛のコンテスト「GoFly」第1期で

日本から参戦したチームが世界10強入り! ボーイング協賛のコンテスト「GoFly」第1期で

 米ボーイング社が協賛する個人用の飛行装置の開発コンテスト「GoFly」に参戦している日本の学生・社会人の混成専門家チーム「teTra(テトラ)」が、設計を競う第1フェーズで、受賞10社に入った。GoFlyは賞金総額200万ドルのコンテスト。2年をかけて今後、試作機、実機で競われ、2019年秋にグランプリが決まる。


 FullDepth開発の小型水中ドローンが水深1000mに到達

FullDepth開発の小型水中ドローンが水深1000mに到達

水中ドローン専門メーカー、 株式会社 FullDepth(茨城県つくば市)は、 自社開発の遠隔無人探査機(Remotely Operated Vehicle,/ROV)「TripodFinder」を用いて、 小型ROVでは世界初 となる神奈川県・相模湾沖、 深海1,000m付近に到達、 深海生物の調査をした。


エアロセンス、GNSS高精度計測が可能なドローン用対空標識AEROBO® MARKERのNETIS登録完了

エアロセンス、GNSS高精度計測が可能なドローン用対空標識AEROBO® MARKERのNETIS登録完了

エアロセンス株式会社が開発・製造・販売しているAEROBO® Markerがドローン用対空標識としては国内で初めてNETISに登録された。


「FAIドローンレーシング世界大会」 FAI、JMA、ALIが2020年の日本開催を目指し協力することで合意

「FAIドローンレーシング世界大会」 FAI、JMA、ALIが2020年の日本開催を目指し協力することで合意

 ドローン、ホバーバイクの開発などを手掛ける株式会社エアリアルラボインダストリーズ(ALI、東京)は、国際航空連盟(FAI)幹部らとパリで会談し、2020年にFAI 公認レース「FAI Drone Racing 世界大会」の日本開催を目指して協力することで合意したと発表した。ALIは複数の企業と連携する方針だ。


世界初!? Phantom 4をプログラミングで飛行させるソフトをジツタが開発

世界初!? Phantom 4をプログラミングで飛行させるソフトをジツタが開発

6月13日と14日に都内で開催された「CHIYODA EXPO 2018」に出展した株式会社ジツタ(本社:愛媛県、代表取締役社長:山内延恭)は、非GPS環境でのドローン精密誘導システムを応用し、DJI Phantom 4をプログラミングで制御するソフトの先行デモを行った。同社によれば世界初の試みだという。