【慶大×田村市】船引高ドローン講座ついに修了式! 「経験を進学や就職の武器に!」

【慶大×田村市】船引高ドローン講座ついに修了式! 「経験を進学や就職の武器に!」

 慶應義塾大学が〝ドローン連携〟の一貫として取り組んできた福島県立船引高校(福島県田村市)でのドローン特別講座は3月18日、第6回の講座を開催し、予定していた一連の講座を修了した。参加した31人は、高校でドローンを学ぶという全国的にも珍しい経験を武器に、これからのキャリアをデザインすることになる。


上映会、発表会、モデルレース・・・各班が成果を披露

地域課題解決班は、各自が関心のあるテーマに沿って調べ上げたドローンの課題解決法を、全力で発表

 この日は、「空撮」「地域課題解決」「レース」の各班が、それぞれの成果を披露した。空撮班は2グループに分かれて制作した映像作品を上映。それぞれ、田村市の魅力、船引高校の生活をテーマに、空撮映像をまじえて、作品にまとめた。まとめた作品はコンテストにも出品するなど、ドローンに初めて触れてから3か月たたずに成果を出した。
 「地域課題解決」では、ドローンを活用した課題解決について、テーマごとに発表。農業をテーマにした生徒は、手間がかかったり、高価な農機具など高コストにたえなければならなかったりといった農業の構造的な課題を、ドローンが解決できる可能性があることについて熱弁をふるった。このほかドローンに赤外線カメラを搭載することで、多くの課題を解決できることを、演技力たっぷりに発表したり、水質調査にもドローンが役立つことを、資料を投影しながら披露したりして、見学者、市の関係者をうならせた。

モデルレースには実際のドローンレース経験を持つ慶大の小原志優さんも参戦!

 「レース」では、自分達でレースのコースをつくり、それまでの練習の成果を披露する最終レースに臨んだ。決戦には、慶大のドローンチーム、KARTで活躍した経験がある慶大生の小原志優さんも参戦。百選錬磨の小原さんが圧勝したが、見学者からは「選手として見所のある生徒もいた」という声も上がった。

校庭で「マトリス600」がフライト

 またこの日は、生徒の指導にも参加してきた、ドローンのインストラクターで、株式会社スペースワンの小林康宏社長が、産業用ドローンの「マトリス600」を持参し、生徒の前で、デモフライトを披露した。大きな機体が浮かび上がると、生徒達から歓声が上がった。「マトリス600」にとりつけたズームカメラから送られてくる映像がモニターに映し出されると、口々に「あの山頂の鉄塔がこんなに大きく見える」などと興奮気味に話していた。
 隣で練習中の野球部が、マトリスや、同時に飛ばしたファントム4に見入る場面もあった。

産業用ドローン「マトリス」の大きな機体に興味津々の生徒たち

マトリスが船引高校の校庭でフライト!

「可能性は自ら作れる」南先生から生徒に送る言葉

ドローン特別講座を指導してきた南政樹慶大特任助教が生徒に送る言葉を披露。生徒は真剣に聞いていた

 指導をとりまとめてきた南政樹慶大特任助教は、「就職や進学の武器にしてほしい。そして、仕事を作る仕事にことも考えてくれたらもっとうれしい。これからは、これまでの前提が変わります。みなさんは可能性を自ら作り出せます。そして、これまでの当たり前を、これからも当たり前である、などとは思わないでほしいと思います」と話しかけた。
 特別講座は修了したが、慶大は今後も、田村市や船引高校との関係を維持し、ドローンの利活用に向けた取り組みを進めていく。

この記事のライター

関連するキーワード


慶大 田村市 船引高校

関連する投稿


【慶大×田村市】講座2回目で空撮にチャレンジ 飛行申請準備も

【慶大×田村市】講座2回目で空撮にチャレンジ 飛行申請準備も

 慶大と〝ドローン連携協定〟を結んでいる福島県田村市で8月7日、福島県立船引高校のドローン特別講座の第2回が行われ、トイドローンで指ならしをした生徒たちは、前回、郡山測量設計社から寄贈されたPhantom4などを操縦し、空撮の基本を学びました。


【慶大×田村市】地元企業、船引高校にドローン寄贈! ファントム、レース用、ゴーグルも! 生徒代表「活躍に励みます」

【慶大×田村市】地元企業、船引高校にドローン寄贈! ファントム、レース用、ゴーグルも! 生徒代表「活躍に励みます」

 慶大からドローンの指導を受けている福島県立船引高校に、株式会社郡山測量設計社(野中春夫社長)が、生徒がドローン活動や練習に使うためのドローンや関連機材が大量に寄贈されました。同社は創業者が田村市の出身で、寄贈は地元への貢献の一環です。生徒達はさっそく、この日の第2期講座で真新しいドローンのフライトを堪能しました。


熱気に満ちた第5回ドローントークPIT「ドローン×ジモトノチカラ」 田村市、那賀町、skyerの取り組みは

熱気に満ちた第5回ドローントークPIT「ドローン×ジモトノチカラ」 田村市、那賀町、skyerの取り組みは

 ドローンタイムズは7月14日、「ドローン×ジモトノチカラ」をテーマに「第5回ドローントークPIT」を開催しました。異なる立場の論客3人が思いの込もった発表を披露すると、ファシリテーター・ササモモさんの問いかけをきっかけに、満席の客席から積極的な発言が相次ぎ、会場は異常なほどの熱気と笑顔で満たされました。


慶大SFC、オープンキャンパス模擬授業で「ドローン」 古谷教授が40分熱演&熱弁

慶大SFC、オープンキャンパス模擬授業で「ドローン」 古谷教授が40分熱演&熱弁

 慶應義塾大学SFC研究所・ドローン社会共創コンソーシアム代表の古谷知之総合政策学部教授が、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で開かれたオープンキャンパスで、来場した将来の学生や同伴者向けにドローンに関する模擬授業を行った。ドローンの可能性や、研究の役割などについて約40分間熱弁し、会場を魅了した。


【慶大×田村市】特別講座第2期開講!「田村をドローンの聖地に」 1年生7人が新加入

【慶大×田村市】特別講座第2期開講!「田村をドローンの聖地に」 1年生7人が新加入

 慶應義塾大学と〝ドローン協定〟を結んでいる福島県田村市は6月10日、市内の県立船引高校生を対象に開講している「ドローン特別講座」の第2期開講式を田村市役所で開いた。受講生に1年生7人が新たに加入。先輩から操縦法を身に付け、利活用を学ぶ。慶大と市は特別講習を核に、同市を「ドローンの聖地」に定着させる取り組みを展開する。


最新の投稿


熊本県南小国町、EDAC 、リアルグローブが ドローンを活用したまちづくり 協定合意

熊本県南小国町、EDAC 、リアルグローブが ドローンを活用したまちづくり 協定合意

熊本県阿蘇郡南小国町、一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(EDAC)、株式会社リアルグローブが「ドローンを活用したまちづくりに関する協定書」に合意しと発表した。


空水中両用ドローンが水上から水中まで橋梁点検に成功

空水中両用ドローンが水上から水中まで橋梁点検に成功

米国ニュージャージー州のデラウェア川湾局は、7月11日に空中から水中まで飛行できるドローンで、デラウェア記念橋の検査に成功したと発表した。


水族館でデモンストレーションを披露する水中ドローンのPowerRay

水族館でデモンストレーションを披露する水中ドローンのPowerRay

水中ドローンのPowerRayを開発・販売するPowerVisionGroup(本社:中国北京市、創業者&CEO Wally Zheng)は、中国の三亜市にある水族館で撮影した動画を公開した。


スカイロボットがドローンで生育調査および収穫を支援した「ドローンベリー」を販売

スカイロボットがドローンで生育調査および収穫を支援した「ドローンベリー」を販売

産業用ドローンの開発・販売を行う株式会社スカイロボット(東京都中央区)は、 生育調査および収穫を支援したブルーベリー(ドローンベリー)を、 浅草農園(東京都港区三田)を通じ、 8月2日から7日の期間限定で販売した。


特集・ドローンの『ド』〜これからはじめるドローン(4) 100万越えのドローンは何が違う

特集・ドローンの『ド』〜これからはじめるドローン(4) 100万越えのドローンは何が違う

本格的な空撮に使われるプロフェッショナル向けのドローンは、軽く100万円を超える。高額なドローンは、入門用の機体と比べて何が違うのか。その差から、ドローンが持つビジネスの可能性について紹介していこう。